子育てはガマンしない
の
平塚さとみです。
私は8年前から、子育てや教育に関して
学ぶ団体に属し、
大学教授や専門家の方々の話を
多く聞く機会に恵まれました。
ニートの7割近くは不登校からとも言われています。
不登校のままでいいや、と思ったら、
そのまま働かなくてもいいや、になる可能性が
ゼロではないのですね。
私は不登校の小中高生をお持ちの親御さんに、学校へ行かなくても、フリースクールや、同年代が集まる場所へ行くことをお勧めしています。
ニート問題を研究されている、元三重大教授、一般社団法人 新宿ユネスコ協会会長の宮崎冴子氏が、数年前に開催した会がありました。
ニート、引きこもりを脱出した人たちとの勉強会でした。
グループ討論で、各グループ内には、元ニートの方々が数名と、専門家、研究している学生や、私たちみたいな子育て、教育に関することをしている人たちがいました。
子育てに関する本や情報は、
今ではSNSも始め、溢れていますが、
実際に、それを経験した人から発せられる言葉は、本当に重みがありました。
私が伝えることが正しいとも限らないですが、
そこで元ニートや引きこもりの方から
聞いた話を
シェアしたいと思います。
まず、ニート、引きこもりの人たちの家庭環境。
これは、その会の参加者では、
ほぼ100%、このような家庭でした。
①富裕層。
恵まれた環境。
その場にいらしていた方々は
全てそう語っていました。
お金が無くて困っている家庭では無かったからこそ、
働かなくても大丈夫だったんですね。
そして、皆がそうそう!と言っていたのが、
②母親が過保護、過干渉
お母様が、何から何まで面倒を見てくれる。
また逆説に言えば、逆らうことも出来ず、自分の意思を表に出すことなく生きてきたとも言えます。
この二つは、共通項でした。
時代もあるのか、強い父に逆らえず、父の言う通りの子どもに育てようと必死の母親。
良い学校に入れることのみに真剣になっている親。
私のところに来るニート、引きこもりの相談者でも、
この2つに外れている例はゼロでした。
最近のニュースでも、
40代、50代の引きこもりということが
取り上げられていますね。
その会には、20代、30代の経験者の参加でしたので、出来るだけ早い時期に、
社会復帰が出来ると、その後の人生も変わってきます。
幼少期の親子関係や家庭環境が重要ですが、
戻ることは出来ませんよね。
そこから、どんな風に脱出したのか?
親御さんにしたら、
親が何とか子どもにしてあげられないか?
と思いがちです。
発達心理学から読み取ると、
親に愛されているという安心と確証を身につけると、
他者との関わりを積極的に踏み出せる
とあります。
これは、生後3年位までの間に感じるものなのです。
そして、そこからは、自律と自発性を育む時期が、小学生半ばくらいまで。
不登校や子育て相談にくる多くのママたちは、良かれと思い、親が道をつける先導型子育てをしています。
10歳くらいまでに、友だちと考えて遊んだり、行動したりする経験が、その後の勤勉性に繋がります。
ここで、親からレールを敷いたような日々を過ごして、有名中学に入っても、
友だちとの人間関係の築き方がよくわからなくて
(ほぼ経験してないので、1人で考えることに)
コミュニケーション不足となり、不登校へとなるケースもあります。
実際に、ニートを脱出した方の話を聞くと、
「家族以外の信頼できる大人の存在」や、
「何でも話せる友人の存在」
が、キーポイントになったようです。
つまり、家に引きこもったりするのは、
まずは、親から愛されているのか?を確証したいということや、
他人との人間関係がうまく出来ず、家は安心という意味でしょうが、
そこから少しずつ外の世界と繋がりを持たないと、抜け出せないのですね。
親の愛だけでは。
前述の
元ニートの人たちが、言っていたことは、
「バーチャルの世界やSNSの世界だけではなく、
生身の人間と実際に触れ合う、話し合うことで、
道が拓けた」
と。
ニート問題と言うと、
直ぐに、社会で働かせることが目的と考えがちですが、先ずは、人とのコミュニケーションを計れるようになる場所が必要です。
彼らは、同じような悩みの方々のコミュニティーに通ううちに、そこと繋がっている企業が、アルバイトから働いてみないか?と声を掛けてくれて
働き出し、今では正社員として頑張っている、と言っていました。
その場にいらしたのは、玉子屋さんという仕出し弁当屋さんでした。
そして、その経験者がいるということで、
ある意味、苦しみや悩みも共有出来て、
ハードルが低く入っていけるようです。
彼らは、ちょっとしたボタンのかけ違いで
働けなくなっていただけ。
これからの行政も地域の企業と協力して、
先に繋がる道を作って行くのが、必要だと思います。
また、とても厳しい親に育てられ、過保護、過干渉の中、逆らうことも出来ず、不登校ーニートになってしまった20代女性は、
脱出出来た理由をこう言いました。
「親には感謝しているし、どうしてこんな風になってしまったかも、色々学んでわかっていたけれど、なかなか社会に出る勇気が湧かなかった。
ある時、一人暮らしをしている友人が、ひどい風邪を引いて、買い物も行けず、私にSOSのメールを送ってきたのです。
私は、自分の家で、お粥を作り、その子の家に急いで行きました。
ご飯も作れず、買い物も行けないその子にお粥を食べさせ、
その子が、心の底から、
「ありがとう!」と
言ってくれたのが
私のキッカケになりました。
私でも、人を助けられる!
人に感謝されるんだ!
と。」
今は亡き、私に子育てや人間の本性を伝えてくれた先生が、
それに対してこう言いました。
「そうなんだよ。人が生きる希望を見出すのは、
人の為になることを出来る‼️と思う時」
ここに書いたことは、
全て実話です。
このような問題は、答えは1つではないし、
色々な問題が絡まり合っていますが、
誰かの何かのお役に立てればいいな、と思い、
書いてみました。
これらを含め、
子育てに関する段階を踏むという
拙著「子育てはガマンしない」
も、合わせてお読み頂けたら嬉しいです。