最低な奴。
私は自分の中でささやかなごほうびを
用意している。
がんばったら、夕食前に
何か食べて帰るというささやかな
ごほうび。幸せ。
今回はパスタにした。
イカスミパスタを選択。
食べる。うまい。
私は1人、テーブル席に
座っていた。
ふと後ろを見ると、4人が
座っていた。
その中に3才位の男の子がいた。
わたしの中のイタズラ心が出る。
わたしは真っ黒のイカスミパスタを
口に入れて、その男の子を見た。
そして次の瞬間、口を開けて、
目を見開いて男の子の顔を見た。
その子は、ぽかーんとしてた。
お母さんがその子に言う。
「どしたの?」
男の子「ガオーや。」
母「へ???」
わたしは知らん顔して
もくもくと食べる。
またふと見ると、男の子が
こっちを怪しげな目で見ている。
だからもう一度、イカスミお化けを
して見せた。
男の子「ガオーや!」
母「何を言うてんの?」
わたしは食べ終わって、
レジに向かう。
男の子はもちろん私を
見ている。
わたしは人差し指を口に当て、
秘密だよと合図した。
最低な奴。
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