さて、ニュースはロンドン時事通信からのものでしたね
内容は、以前のブログ内でも触れた英国の話題でしたね
英国イングランドで「新型コロナウイルス対策規制」が全面的に解除されてから間もなく1カ月になるわけです
人口の約70%が「新型コロナウイルス感染予防のためのワクチン」の
接種を終えている状況での「規制解除」でしたので・・・ね
世界中の国々が注目をしていたのですね
もちろん、非難の声もあったようです
結果としては、懸念されたような感染者の急増はなく、ワクチン接種が流行抑制につながったのは間違いないと判断される状況だったのですね
一方で、感染力の強いインド型の変異株である「デルタ株」については、ワクチン接種後であっても、感染してしまうことが判明したというのですね
このことについて、英国の複数の専門家は、大多数の人に免疫ができる「集団免疫」による流行の収束は困難と考えはじめている・・・
ということですね
インペリアル・カレッジ・ロンドンの調査結果は、以下のようなものでした
ワクチンを2回接種後、デルタ株に感染するリスクは50~60%低下するとの調査結果を明らかにした。これはワクチン接種後も半数近くが感染する恐れのあることを意味する・・・という厳しい結果ですね
ワクチン政策に関する政府の諮問委員会で座長を務めるオックスフォード大のアンドリュー・ポラード教授は
「ウイルスの変異が続く可能性があることも考慮すると、集団免疫が機能するのは難しい」との認識を示した・・・というのですね
では、もう絶望的なのか?・・・というと、答えは「No」となりますね
これらのことは、新型コロナウイルスが「RNAプラス」のウイルスですから、変異のスピードや増殖スピードが早いということは、予想できたからですね
RNAマイナスのウイルスは、一旦、RNAプラスを複製してから増殖するというワンステップが必要なのですが・・・RNAプラスは、そのままの状態で、複製・増殖するので、短期間に大量のRNAが作られます
何度もお話をしていますが、RNAを複製する時にはミスが多いのですね
これにより、多くの遺伝子の違うウイルスが作られ、ヒトの免疫システムやワクチンでできた抗体から、逃れる能力が高ければ・・・それが新たな「変異株」が出現するということになりますね
国内での変異株の発生もあるでしょうが、海外の変異株が日本国内に入ってくる可能性が最も高いのかもしれませんね
今回、オリンピックの最中に海外から「ラムダ株」を入れてしまいましたが、この変異株は「デルタ株」よりも感染での重傷者や死亡者を増やす可能性があると世界の国々から警戒されていたのですね
もうひとつ、悲観ばかりしなくてもよいとも考えられることもあります
それは、新型コロナウイルス感染を生じると、通常のウイルス感染の状況では機能するはずの「ナチュラルキラー細胞(NK細胞)」の活性化がされない可能性が高いという報告もあるのですね
詳細は後日、お話をしたいと思うのですが・・・ね
例えば、ワクチンの抗体がなかったり、減少していると・・・
ウイルス感染であれば、当然、機能するはずの「ナチュラルキラー細胞(NK細胞)」が働かないとすると・・・これは、他の「自然免疫」のシステムに高い負荷がかかるというわけですね
具体的には、Toll kike recepter(トルライクレセプター)という受容体を介しての免疫システムが過剰に働き、その結果として、多くのサイトカインが血液中にばら撒かれる・・・というわけですね
これにより、重症化を引き起こすというのですね
(もちろん、仮説ですが)
ここまでお話をしていきますと
・・・今後、「免疫学」や「ウイルス学」の知識をフル活用していくことが「新型コロナウイルス感染を終息させるためには、必要不可欠なことになっていくのかもしれませんね
ですから「絶対に不可能」ではないと考えてもよいのではないか・・・と思いますね
引き続き、素敵な1週間をお過ごしください
それでは、また![]()
| (以前のphoto:筆者撮影) ==================================
理事長、院長 小笠原 均 (Hitoshi Ogasawara) 医学博士 日本内科学会認定医 緩和ケア医療医
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