こんにちは。
北海道札幌市の介護と子育ての同時進行・ダブルケアの専門家の「介護コンサルタント」野嶋成美です。
私が自分のダブルケアを話すと「大変な経験をしたんですね」と言われることが多いです。
話の中身は大変だったことばかり言ってしまうので、聞く方からするとそう思って当たり前です。
でも「悲惨な経験」と言われるとちょっと抵抗を感じてしまいます。
逆に他の人がダブルケアの大変な状況にいても「そんなに大変ではない」と言われるのもちょっと抵抗を感じていました。
自分の経験が大変だと他人に言われると抵抗があるのに、他の人が自身のダブルケアを「それほどでも」ということに抵抗があるという、自分の中の矛盾に日頃から疑問を持っていました。
先日の川崎でのダブルケアの勉強会で、ダブルケアラー(ダブルケア当事者)さんの話を聞いて気付いたことがあります。
彼女は幼い子供を抱え、親の介護をしながらフルタイムで仕事もしていました。
その彼女が「ケアは大変なことばかりではない」と言ったんです。
話を聞いた限りでは明らかに大変なことばかりでした。
でもケアしていると楽しいこともあると彼女は言いました。
その話を聞いて、私は自分のダブルケア中の楽しかったことを思い出しました。
孫と楽しそうにしていた父と母、親を囲んで姉妹家族が集まって食事をしたこと、車椅子の母と桜を見に行ったこと、などなど。
私は忘れていたんです。
ダブルケアできちんとできなかった自分を責めていたので、しあわせだった瞬間を無かったことにしていたんです。
私は「ケアは大変だけではない」のに大変だったことしか語っていませんでした。
そしてダブルケアラーさんに「ダブルケア=大変」であるはずだという考えを押し付けていました。
ダブルケアは大変なことは多いけど、そればかりではなかった。
だからこそ、今の自分がいるんだと気付かされた一言でした。

