こんにちは。
北海道札幌市の介護と子育ての同時進行・ダブルケア専門家の「介護コンサルタント」野嶋成美です。
昨日のブログでは働く女性のダブルケアのことを考えてみました。
今回は仕事を続けながらダブルケアをしていた女性の実例をあげていきたいと思います。
『仕事が息抜きの場になっていたAさんの場合。』
Aさんは夫婦共働きで中学生の女の子と小学生の男の子の4人家族です。
同じ市内に住む夫のお父さんが認知症を発症。
ひとりで暮らすことが困難になり同居をすることになります。
お義父さんは食事を用意していればひとりでお留守番は出来ていたし、週に2回ヘルパーさんも入っていたので、同居が始まってもAさんは仕事を続け、家事もこなしていました。
お義父さんは認知症がすすむと夜くつろいでいる家族の部屋にいきなり入ってきたりするようになりました。
子どもは嫌がり部屋にこもるようになるとお義父さんは「部屋で悪さしている」と怒鳴り、不良と決めつけるようになります。
そのことにより家族の中はぎすぎすとした空気になってしまいました。
怒りっぽくなったお義父さんのいる家はだんだんとAさんには帰りたくない家になってきました。
愚痴を会社の同僚に話してもなかなか分かってもらえませんでしたが、Aさんにとって仕事に行くことが良い息抜きになっていました。
そんな日が続いたある日、とうとうAさんは倒れてしまいます。
そこでようやく家族がAさんの大変さに気付きました。
家族で話し合って夫が朝ごはん、昼食は宅配弁当、夕飯は中学生の娘、というように家事を分担することにしました。
近所に住むお義父さんの兄弟も時々顔を出してくれるようになりました。
「家族の協力のおかげで仕事を辞めずにダブルケアが出来た」とAさんは言ってました。
『昇進を諦めたBさんの場合。』
Bさんは夫と中学生と小学生の二人の男の子の4人家族です。
同じ市内にBさんの両親が住んでいます。
Bさんの親の病院の手続きや送迎などをしていて、一人っ子のBさんがキーパーソンになっています。
Bさんは役職のついた仕事を任せれていました。
とてもやりがいのある仕事で上司から昇進の話もありました。
そんなとき中学生の息子がいじめにあい不登校になってしまいます。
親も体調があまりよくありません。
実はBさんは夫との関係があまりよくありませんでした。
Bさんは悩んだ末、昇進を諦め休みがとりやすい部署に配置転換をお願いしました。
仕事が変わったおかげで家にいる時間が増えて、中学生の息子との対話が少しずつ増えてきました。
でも夫とは相変わらずで、親の体調も心配なダブルケアは進行中です。
働く女性のAさんとBさんの例をあげてみました。
二人とも仕事を続けながらダブルケアを経験しています。
働く女性にどれだけの負担がかかっているか、無理をしているかがわかっていただけたでしょうか?
次回はもう少し違う視点から考えてみます。

