信用 終わり方 | ひとみの「悲しい涙より 笑って泣け」

ひとみの「悲しい涙より 笑って泣け」

エンタメ畑で生きてきました。

 

黙っていたのは、許したからじゃない。場所を守るためだった

 

考え方が違って、
人が離れていくことはあります。

一緒にやってきた人と、
大切にしたいものが変わっていくこともある。

それはもう、
仕方がないことだと思っています。

 

でも、
人間関係が終わることと、
仕事の責任を放棄することは、
まったく別の話です。

 

気持ちが離れた。
考え方が合わなくなった。
もう一緒にはやれない。

それはあるかもしれません。

でも、だからといって、
今も続いている仕事を突然投げていい理由にはならない。

引き継ぎをしないこと。
関係先との信頼を守る負担まで、
残された側に背負わせること。

そして表では何事もなかったように、
残された側だけが、その場所を守り続けなければならないこと。

これは、ただの
「考え方の違い」では片づけられないと思うのです。

 

大人になると、
言わない方がいいことがあります。

その場を守るために、
あえて事情を説明しないことがあります。

関係先に迷惑をかけないために。
今ある仕事を壊さないために。
自分の感情より、場所の信用を優先するために。

でも、黙っていたからといって、
傷つかなかったわけではありません。

許したから、言わなかったのではない。

 

守るものがあったから、言わなかったのです。

 

投げ出した人は、
何事もなかったように次へ進む。

でも残された側は、
その後も現場を守り、
信用を守り、
説明できない事情を抱えたまま、
仕事を続けなければならない。

それは、想像以上に大変なことです。

 

人は、うまくいっている時よりも、
終わり方に本質が出る。

 

楽しい時。
利益がある時。
注目されている時。

その時に感じよくできる人は、たくさんいます。

でも、本質が出るのは、
関係が終わる時。


都合が悪くなった時。
責任を取らなければならない時。

そこで、相手や現場に何を残すのか。

そこに、人としての姿勢が出るのだと思います。

 

誰かを恨み続けたいわけではありません。

でも、自分の仕事を守るために。
自分の人生を守るために。
これから一緒に仕事をする人を、
ちゃんと見極めるために。

忘れてはいけない記憶もあります。

 

終わるなら、終わり方がある。
離れるなら、離れ方がある。

引き継ぐべきものがあるなら、
そこまで含めて仕事なのだと思います。

 

黙っていたのは、許したからじゃない。
場所を守るためだった。

 

忘れない。

でも、そこに留まらない。

私はこれからも、
自分の仕事と、
自分が守りたい場所を、
大切に続けていきます。