この4ヶ月間、毎朝、リラックス音楽をかけて、
この高性能な電気治療機にのって、
ぼーっとしています。
止まっているこの期間に
受け取れた、貴重な時間。
毎日、思う。
8年前にここに越してきた時に
夢見た景色が、ここに在るんだな…って。
そんなことを思いながら、
ぼーっとしていたら、
「道なき道をゆけ」
って聞こえてきた。
そうだよね。
それは、今世の僕のお役目の
ひとつなんだと思う。
それがメインだと思って
生きてきたわけではないけれど、
ホルモン治療は、
僕の世代から始まったもの。
気がつけば、
僕が一番長く続けていることになる。
ある意味、
僕はずっと実験体みたいなもの。
その道は、
ときにとてもワクワクして楽しい。
でも、
年齢を重ねるほど、
不安も増えていく。
ただひとつだけ、
はっきり言えることがある。
道は最初から
用意されていたわけじゃない。
歩いたところが、
道になっていくんだね。
8年前に歩き始めた場所が、
今ちゃんと 景色になっている。
だから今日も、
ぼーっとしながら、
この道の続きを生きているよ。
名取寛人




