新訳百人一首 第三十首 有明の | 真実の探求

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有明の

つれなく見えし

別れより

暁ばかり

憂きものはなし


壬生忠岑

◯一般的な解釈

有明の月がつれなく見えた
あのときの別れ以来
暁ほど憂うことはないです。


・有明の月

下弦(陰暦十六日以降)の月。


・つれなく

つれない、冷淡、無情。


・暁 あかつき

夜明け前のまだ暗いうち。


・〜ばかり〜なし

〜ほど〜はない。

暁ばかり憂きものはなし

暁ほど憂うものはない。



◯山口志道の解釈

有明の月を一人で見てる。
月の明かりは照らしても照らしがいも無く
私は恋人の所に来ても来たる甲斐もなく
下紐も解かずにただ一人別れて帰る。
そのときより
有明より暁の方が憂うということを
身にしみじみと思えた。


・つれなし

連れ無し。連れがいない。
つまり一人という意味。

有明の月を一人で見ている。


・〜より〜ばかり憂き

有明より暁の方が憂うの意。


◯一般的な解釈と志道の解釈の違い

・つれなし

一般的な解釈では「つれない、冷淡」と解釈しているのに対し、志道は「一人」と解釈していますね。


・より

一般的な解釈は「より」を「〜して以来」と解釈しているのに対し、
志道は「〜よりも〜の方が(憂う)」と解釈してますね。


◎昔の男性は夜な夜な女性の元に通い、有明の月を見ながら帰ったんですねおねがい



◯壬生忠岑 みぶのただみね

九世紀末から十世紀前半の人。
壬生忠見の父。
三十六歌仙の一人。
官位は低かったが歌人としての評価は高かった。


失恋したときはこの有明の月を照れ

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この百人一首シリーズでは江戸時代の国学者、山口志道著「百首正解」を現代人にもわかるようまとめています。

山口志道は言霊や神代学に精通しており、ひふみ神示の岡本天明や合気道開祖の植芝盛平、大本の出口王仁三郎らに多大な影響を与えています。



鷹屋敷洋史



参考図書

・「百首正解」山口志道  


・「言霊秘書 山口志道言霊霊学全集」八幡書店


・「原色小倉百人一首」文英堂

     鈴木日出男 山口慎一 依田泰 共著 


・「ちはやと覚える百人一首」講談社

     漫画 末次由紀   あんの秀子


・「千年後の百人一首」リトルモア

     清川あさみ+最果タヒ