山里は
冬ぞさびしさ
まさりける
人めも草も
かれぬとおもへば
源宇于朝臣
◯一般的な解釈
山里は冬がとくに寂しさがまさるものだなあ。
人目も途絶え、草も枯れてしまうと思うと。
・山里は
「は」は他と区別する意。
都に対して山里はという意。
・かれぬと思へば
「離(カ)る」と「枯(カ)る」の掛詞。
「離る」は人が訪れなくなる。
◯山口志道の解釈
山里と云うのは、いつでも淋しきものであるけれども
春は花が咲くから
秋は紅葉が美しいから
人も稀には訪れるけれども
冬となりては
人を見ることも無く
草木も枯れて
眼に映るもので枯れぬものは無しと思えば
山里はことさら淋しきものぞ。
野も山も落葉して
人の行き来も絶えるなり。
・枯れる
「カ」は分かれること。
ゆえに「枯」も「苅(カル)」も同義なり。
・人目も草もかれぬ
人を見る目も草木の葉も
見るほどに散々バラバラになることの意。
◯一般的な解釈と志道の解釈の違い
だいたい同じようですね![]()
◯源宇于朝臣 ?〜939
みなもとのむねゆきあそん
三十六歌仙の一人。
光孝天皇の孫。
臣籍に降下し、皇位継承の道を閉ざされた。
この百人一首シリーズでは江戸時代の国学者、山口志道著「百首正解」を現代人にもわかるようまとめています。
山口志道は言霊や神代学に精通しており、ひふみ神示の岡本天明や合気道開祖の植芝盛平、大本の出口王仁三郎らに多大な影響を与えています。
鷹屋敷洋史
参考図書
・「百首正解」山口志道
・「原色小倉百人一首」文英堂
鈴木日出男 山口慎一 依田泰 共著
・「ちはやと覚える百人一首」講談社
漫画 末次由紀 著 あんの秀子
・「千年後の百人一首」リトルモア
清川あさみ+最果タヒ
