新訳百人一首 第二十八首 山里は | 真実の探求

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山里は

冬ぞさびしさ

まさりける

人めも草も

かれぬとおもへば


源宇于朝臣

◯一般的な解釈

山里は冬がとくに寂しさがまさるものだなあ。
人目も途絶え、草も枯れてしまうと思うと。

・山里は

「は」は他と区別する意。

都に対して山里はという意。


・かれぬと思へば

「離(カ)る」と「枯(カ)る」の掛詞。

「離る」は人が訪れなくなる。


◯山口志道の解釈

山里と云うのは、いつでも淋しきものであるけれども
春は花が咲くから
秋は紅葉が美しいから
人も稀には訪れるけれども
冬となりては
人を見ることも無く
草木も枯れて
眼に映るもので枯れぬものは無しと思えば
山里はことさら淋しきものぞ。
野も山も落葉して
人の行き来も絶えるなり。


・枯れる

「カ」は分かれること。

ゆえに「枯」も「苅(カル)」も同義なり。


・人目も草もかれぬ

人を見る目も草木の葉も
見るほどに散々バラバラになることの意。



◯一般的な解釈と志道の解釈の違い


だいたい同じようですねニコニコ




◯源宇于朝臣 ?〜939


みなもとのむねゆきあそん

三十六歌仙の一人。

光孝天皇の孫。

臣籍に降下し、皇位継承の道を閉ざされた。




この百人一首シリーズでは江戸時代の国学者、山口志道著「百首正解」を現代人にもわかるようまとめています。

山口志道は言霊や神代学に精通しており、ひふみ神示の岡本天明や合気道開祖の植芝盛平、大本の出口王仁三郎らに多大な影響を与えています。



鷹屋敷洋史



参考図書

・「百首正解」山口志道  


・「原色小倉百人一首」文英堂

     鈴木日出男 山口慎一 依田泰 共著 


・「ちはやと覚える百人一首」講談社

     漫画 末次由紀   あんの秀子


・「千年後の百人一首」リトルモア

     清川あさみ+最果タヒ