新訳百人一首 第十六首 立ちわかれ | 真実の探求

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立ち別れ

いなばの山の

峯に生ふる(おうる)

まつとしきかば

今かへり来む


中納言行平



◯一般的な解釈

行平が因幡国へ赴任する際に
都の人達との別れを惜しんだ歌である。


別れて因幡(いなば)国へ行くとしても
稲羽山の峰に生えている松のように
あなたが待っていると聞いたならば
私はすぐに返って来よう。


・いなばの山

因幡国の稲羽山と往(イ)なばの掛詞


・往なば(イナバ)

往ってしまうとしても


・生ふる(おうる)

生える


・まつとしきかば

まつは松と待つの掛詞



・帰り来む


返ってこよう



◯山口志道の解釈


立ち別れて因幡の国に去(イ)なば

その山の峯に生える松のように

我れを待つと聞いたならば

早く帰り来む。



・たち別れいなば


立ち別れて去(イナ)くなる




◯一般的な解釈と志道の解釈の違い



・いなば


一般的な解釈は「往なば(イナバ)」としているのに対し

志道は「去ば(イナバ)」としている点が違いますね。


つまり、「往く」と「去る」の違いです。


あなたはどちらがふさわしいと思いますかニコニコ



◯中納言行平818〜893


在原行平(アリワラノユキヒラ)

在原業平(ナリヒラ)の兄

最も古いと言われる歌合(ウタアワセ)の主催者。




鳥取県 因幡国一ノ宮宇倍神社

https://www.ubejinja.or.jp/index.php







この百人一首シリーズでは江戸時代の国学者、山口志道著「百首正解」を現代人にもわかるようまとめています。

山口志道は言霊や神代学に精通しており、ひふみ神示の岡本天明や合気道開祖の植芝盛平、大本の出口王仁三郎らに多大な影響を与えています。



鷹屋敷洋史



参考図書

・「百首正解」山口志道  


・「原色小倉百人一首」

     鈴木日出男 山口慎一 依田泰 共著 文英堂


・「ちはやと覚える百人一首」講談社

     漫画 末次由紀   あんの秀子