フランスの哲学者、アラン氏の心に響く言葉より…

 

 

 

本当の病気や、高齢に起因する肉体の衰えについては、受け入れるしかない。

 

ところが(医者はずっと前にその危険性を指摘していたのだが)、多くの病気はそうではない。

 

病気に名前がついて、分類されるようになった時代から、患者が自分で病気の兆候を探すようになり、そして、あっけなく自分は病気であると判定してしまうのである。

 

 

ものごとを拡大解釈するこうした過程に、ほとんどすべての原因がある。

 

感情も、かなりの数の病気、とくに精神的な病気もそうだ。

 

 

有名な神経病理学者のシャルコは最終的に、患者が自分の症状を話しても一切信じないことにした。

 

医者が信じてくれなかったために、ある種の病気が病気でなくなったり、ほとんどなくなりかけたりした経験はだれにでもある。

 

 

《ものごとを拡大解釈しない》

 

 

アランの幸福論 エッセンシャル版 ディスカヴァークラシック文庫シリーズ

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医者が、患者の話す症状を一切信じないとは、かなり乱暴だが、そこには一面の真理はある。

 

確定的な病気を除いて、多くの一般人は心配のあまり、自分で自分を病気にしてしまうことがあるからだ。

 

 

中村天風師は、「心の態度」についてこう語る。

 

『自分の人生を、自分がほんとうに守っていこうとするならば、 日常の人生に生きる場合、心の態度を、いかなる場合であろうとも積極的にすることです。 

 

よしんば身に病がおこった場合であろうと、運命にままならない状態が生じた場合であろうとも、その心だけは、病や不運の虜(とりこ)にさせないことです。 

 

もっとはっきり言えば、「たとえ身に病あれど心まで病ませない、たとえ 運命に非なるものあれど心まで悩ませない」ということですよ。 

 

病になっているのは肉体であって、あなた方の心は病になってやしないんですよ。 

 

それを一緒になって、心まで患わしたり悩ましたりしてちゃいけないって言ってるんですよ。』(君に成功を贈る/日本経営合理化協会)より

 

 

 

本書の中に「病気のまねごとではなく、健康のまねごとをする」という言葉があった。

 

まさに、「楽しいから笑うのではない、笑うから楽しいのだ」というウィリアム・ジェームズの言葉と同じだ。

 

 

我々は、ちょっとした体の不調で、心配のあまり、「病気のまねごと」をしてしまう。

 

言葉によって、病気になってしまうのだ。

 

 

だからこそ、積極的で、明るくて、元気で、健康な言葉を使うこと。

 

健康のまねごとをしよう!

 

 

 

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