『あるレストランでのエピソード』

接客を何年か担当してくれていた
優秀な女性スタッフがその店を辞めることになった。

店長は一生懸命仕事をしてくれた
彼女に何かお礼がしたかった。

いよいよ彼女の最後の出勤の日がきた。

出勤してきた彼女に店長は

まず、トイレ掃除を命じた。

もちろん素直な彼女は一生懸命
トイレをきれいにした。

彼女がトイレを掃除している間、
密かに店長は店内にいるお客様の間をまわりはじめた。

「10年近く勤めてくれた
スタッフの○○が、
今日で辞めることになりました」

一本のバラをお客様に渡しながら
「今、彼女がお客様の間をまわりますから、
どうかこの花を彼女に渡してもらえませんか?」

店内にいる30人近くのお客様が全て協力してくれた。

トイレ掃除を終えた彼女に、
店長は次の指令をだした。

「すべての客席をまわって
お客様に感謝の気持ちを込めて
ご挨拶してください」

彼女は客席をまわった。

最後のお客様をまわり終わった時、
彼女の手には30本の大きなバラの花束ができていた。

そして、彼女の目には大粒の涙があった。

帰り際にお客様から、店長に

「何でこの店が人気があるのかわかったよ。
素晴らしいスタッフ達だ」
とお褒めの言葉があった。

このことをその女性スタッフは一生忘れないだろうし、
お客様も忘れないだろう。

(平野秀典・「ハッピーエンドのつくりかた」より)


スタッフに気遣いがあり、優しさにあふれている店に
お客様は何回も足を運びます。

夫婦でやっている飲食店で
いつも夫婦喧嘩をしているところにはお客様は行きません。

トゲトゲし、険悪な雰囲気が充満している場所を
本能的に人は避けるからです。


人は喜びで沸き返るような場所が好きです。


温かでふんわりとした人間関係に癒されます。


感謝の気持ちで満たされている場に惹かれます。


スタッフが和気藹々(わきあいあい)と働いている店。

スタッフが嬉々(きき)として働いている店。

スタッフが笑顔で働いている店。

毎日、感動と喜びで
満ち溢れるような仕事ができたら最高です。