いよいよ当日!
12:00に集合して、スタッフの打合せから始まりました。
大雨の悪天候の中、雨にも負けず皆さんがお越しくださいました。参加者は、21人(保護者3人・きこえない・きこえにくい人6人・教育&手話関係者12人)、スタッフ・講師など含めて28人。この内、子ども達は1歳児・小5・中2・中3の4人。
はじめに、坂本から挨拶。
戌丸さんを小学校3年生の時に算数を教えました。
あの大人しかった戌丸さんが金メダルを獲得!のニュースは最高に嬉しかったです!!
今日は主に、3つの話が聞けます。
①小さい頃から大事にしてきたこと
②自分の聞こえを周りの人に理解してもらう取り組み
③バレーと出会い夢を叶えるまでの努力と苦労
戌丸さんの生き方は、私たちを勇気づけ励ましてくれます。
今日はみんなで楽しく学び合いましょう、と。
西村から時程とスタッフの紹介です。
続いてアイスブレイクで楽しい雰囲気になりました。
いよいよ戌丸さんの講演です。
自己紹介
寝屋川のぴょんぴょん教室でお母さんも戌丸さん自身も
良い出会いがありました。
ぴょんぴょん教室に続き、生野聴覚支援学校幼稚部では
息・声・舌の動きなどの発音の基礎を身につけました。
小学校入学前は発音訓練や音読練習を頑張りました。
話し言葉や身振り、キュードスピーチ・手話などさまざま
なコミュニケーション手段を身につけました。
小さい頃からとても頑張っていたのですね。
小学校で良かったことは、健聴の友達が手話を覚えてくれて
仲良くなり、今でも交流があるそうです。
校歌や音楽会でも手話を取り入れ、当たり前に手話があることが嬉しかったと話してくれました。
中学校は生野聴覚支援学校の中学部に進みました。
中学部でバレーボールと出会いました。
高校も幼馴染の友達の誘いで、強豪のバレー部のある
大阪府立渋谷高校に入学しました。
小学校の時から、自分の聞こえについて伝えることを
大切にしてきたことを話してくれました。
特に健聴の生徒の中で過ごす高校・大学ではいろいろな
取り組みをしてきた戌丸さんでした。
現在社会人8年目となりました。
入社当初は周囲と同じタイミングで情報共有
出来ないことが多かった。
コロナ禍2年目、毎日のマスク着用で口の動きが見えない。
コミュニケーションが難しくなりストレスを感じる日々が
続いたそうです。
解決のために、手話講習会の実施の提案をしました。
5・6年目から会議では文字起こし機能を活用し参加。
課長や上司と相談し、働きやすい環境を整えてもらい、
一つずつ課題を解決し、仕事の幅が広がった。現在は
やりがいを感じながら働いていると。
最後のまとめで、「一人で頑張るだけではなく、職場の皆さんと一緒に工夫しながら環境を整えることで、安心して働けるようになったので、とても感謝しています。」と話してくれま
した。
ここからはいよいよバレーボールのお話です。
「私のポジションを知っていますか?」
戌丸さんからの問いかけに何人かが「リベロ」と答えました。
聞こえる人は、声にすぐ反応できるけれど、自分は視覚で
判断するので、アウトのボールに手を出してしまった。
コミュニケーション以上に苦しかったのは、技術面。
相手のサーブを受けるのが難しかったので、先輩から
いろんなサーブを打ち込んでもらってレシーブの
練習をする等の技術を学んだ。
しかし、どれだけ努力しても上達しない苦しさに
何度も「辞めたい」と思って母にも相談していた。
そんな時に中学部のバレーボールクラブ顧問の先生から
「デフバレー日本代表の合宿に参加したらどうか」と
声をかけられた。
元日本代表・狩野監督のもとで、学べるのは大きなチャンス!!デフバレー合宿で、技術面とメンタル面の両方を鍛え、将来デフバレー日本代表として活躍できる選手を目指そうという気持ちが芽生えた。
社会人デフバレーチームに誘われ、そのチームで練習を続けながら、大学生活や社会人としての活動と両立しつつ日本代表の合宿にも参加していた。
挫折を乗り越えて、いよいよ金メダルへの道を進み始め
ました。
大学2年生で初めて日本代表に選ばれた世界選手権
リベロとして初出場。
しかし、海外の選手は身長が高く、スパイクも非常に力強く、日本人との違いを強く実感した。
2017年7月のトルコデフリンピックは選考に漏れた。
1本目のサーブレシーブでミスが出やすいことが課題でした。
優勝が決まる瞬間を視聴し、自分もこの舞台に立ちたい!
金メダルを取りたい!という思いが強くなった。
ブラジル大会にはリベロとして日本代表に選出。
準々決勝のアメリカ戦では、チームの力を発揮でき
パフォーマンスも良く、チームの一体感を強く感じた。
優勝まであと一歩というところで、コロナのために棄権。
結果4位で終わりました。選手たちは悔しい想いを胸に
帰国しました。
この後、選手生命の危機が!!
もう一度バレーがしたいという思いで手術を決意。
約2年のリハビリを経て、バレーに復帰。
監督の「東京デフリンピックに向けて一緒にがんばろう」
の声掛けで、気持ちを切り替え代表選考への挑戦を続けた。
挫折を乗り越えた分だけ、その努力は自分に返ってくる!!
そして東京デフリンピックで夢を叶えました。
ついに念願の金メダル!!
困難の度にトライ&エラーを繰り返してきた。その経験が
自分の成長に繋がっていると思う。失敗は恥ずかしい事ではなく、成長の一部だと考えています。
続いて交流会です。
休憩時間に質問や感想を短冊に書いてもらいました。
参加者は次々と前に出て、質問してくれました。
*分かったふりをしないために工夫していることは?
*どうやったら、体力が長くもちますか?
*使用している文字起こしのアプリorケータイの機種は?
*高校入試で特別な配慮は?
*大学時代の情報保障(手話&ノートテイク)について?
*チームメイトとコミュニケーションを取る時に気を付けていることは?
*お母さんからは家族の会話と美味しいご飯の大切さを教えていただきました。
*諦めないで努力することが大切だと聞けて良かった。
*高校からバレー部に入ろうと考えていて、何事も諦めずに挑戦しようと思った。
《アンケートのまとめから》
戌丸奈美さんのお話
・奈美ちゃんの話を聞き、改めてトライすることの大切さを感じました。また、小学校の担任の先生の言葉やお母さんの言葉を聞き、自分は同じように教え子たちや娘を支えることができているだろうかと考えさせられました。明るく、優しく、時には厳しく、子どもたちに寄り添える人でありたいなと思います。
・努力を続けることはしんどいことが多いけど成果をつかむため。うまくいったとき、いかなかったときでも自身の成長を感じられるという気持ちの強さが素晴らしいと思います。
・トライ&エラー
先生に言われた「努力を続けるのはしんどい・・・努力して良かった」を実践している奈美さんは素敵です。
・口話・読唇の学習の時、文章の「助詞」が難しかったということ、よくわかります。失敗は必ずしも恥ずかしいことではなく成長のための一部と捉える。人は失敗しながらステップアップしていくもの
・失敗を恐れず何度もチャレンジし続けること、やはり大事なんだなぁと思いました。
・自分の考え、信念がしっかりしているのを強く感じることができた。お母様も「一緒に成長してきた」とのフレーズも感動。その時に奈美さんは涙ぐみ、うなずいていたのは親子の強い絆で、さらに感銘を受けた。
・諦めないことが大切だと思った。私はすぐに諦めちゃう性格なので、この話を聞いてもっと努力しないとダメだなと思いました。
・たくさん失敗しても何事にも挑戦しようとする所を私も見習おうと思った。
・健聴者内でのプレーとデフ内でのプレーを経験して、改めてバレーの良さ、テクニックを学べたと聞いてさらにバレー愛が深まったんだなと思って嬉しかったです。
・学校の人権教育でお話をしてほしいと思いました。生徒に近い年齢だし、生徒だけでなく先生方にも必要な支援について理解をしてもらえると思います。努力を重ねてこられた経験が明るく優しい表情に出ています。
・「トライ&エラー」失敗してもあきらめないで続けることの大切さを、実際の体験からお話しいただいて、とても心に残りました。
・デフバレーの手話での指導で、基本が改めてわかったこと。
・「失敗しても立ちあがる」という言葉が心にひびきました。
・バレーの苦労をいろいろと聞きました。ケガで悩んでいた話も聞きました。乗り越えていくことが大事だと思っています。
・お母様と奈美さんのお人柄の良さ、素晴らしさが今に繋がっていると感じました。分かったフリをしていた時に「分からない時は教えて!」と言ってくれたお友達のような友人が息子にもできるといいなと感じました。
・前向きにチャレンジすること、家族との会話の大切さを知れました。
2.アイスブレイク
・はじめましての方もいましたが、自然と笑顔になる素敵な交流だなと毎回思います。ビンゴの内容も毎回違うので、それもまた楽しさの1つになっています。
・初めてでとても楽しく熱中できた。
・久しぶりに会った先生や、初めましての人と話せてよかったです。
・知らない人と交流できるきっかけになると思います。
3.交流会
☆内容
・様々な立場からの質問や感想が聞けて、とても良かったです。温かく、安心して参加できる場所って素敵ですね。小さな男の子を見て、うちも娘があのくらいの頃に来たな~と懐かしくなりました。
・質問をたくさん受けつけていただいて、答えていただいてよかったです。
・いろんな人に発言する機会があったこと
・みんな、いろいろな質問を考えて、それに丁寧に答えてくれてとても良かった。
・ご家庭での明るく楽しい雰囲気が伝わってきました。自分の子どもにも気をつけて接しようと思いました。
・奈美さんの人柄はもちろん、努力する日々がステキで輝いているイメージが持てた。
・たくさんの質問を聞けて良かったです。
・みんなの話を聞いて、自分の考えなどに繋がって、いいと思った。
・質問タイムを取ってくれるので聞きやすかったです。こちらの意図も汲んでさらに深めて話を進めてくれるのが助かりました。
・様々な立場の方とお話が出来て参考になりました。
・みなさんに質問を書いてもらって、戌丸さんも一生懸命答えていただき、一層身近に感じることができ、良かったと思います。
・すべての質問や意見が紹介され、答えもあったことが良かった。
・核心を突いた質問が多かったのですが、ちゃんと対応しててすごいと思いました。
・それぞれの方からお話を聞けて良かったです。
☆進め方
・いつも通りの西村先生、坂本先生の二人三脚の進行は安心します(笑)
・坂本さん、西村さんのコンビが温かく参加者みんなの思いを受け止め繋げてくれて、あったかい雰囲気で皆が集中できたと思います。
・笑いあり補足ありでなごやかに進み、あっという間の時間を過ごせた。
・先生方の熱意がものすごく伝わってきました。
・一つひとつ答えてもらって、学びになりました。
戌丸奈美さんのトライ&エラーの素晴らしい生き方から
元気・勇気・希望を頂きました!!
ありがとうございました。


































