こんにちは、村井ようこです。

 

お盆の間、

前から気になっていた

「星を掬(すく)う」を読みました。

 

(画像はAmazonさんからお借りしてきました)

 

この話、

 

子ども時代に母親に捨てられた娘と

娘を捨てた母。

 

早くに両親を亡くした娘。

 

娘に捨てられた母と

母を捨てた娘、、、。

 

そんな登場人物達の物語。

 

 

(物語の中より)

 

「母の望む高校に行き、就職した。

母の好みそうな、父と似た条件の相手と見合いをし、

母が望んだから結婚もした。

娘を産んだときは、母は涙を流して喜び、

『あなたはやっぱり私の分身ね』と言った」


 

「私は、おかあちゃんになりたくないのに。

このまま一緒に行けば、私はきっと、おかあちゃんになる」

 

 

「あの子の問題はあの子自身のもの。

いまごろ母親面して背負ってあげちゃだめよ。

あの子にきちんと背負わせないと。あの子のために。」

 

「大丈夫、あんたはできる子だから」

 

 

「わたしの人生は、わたしのものだ!」

 

 

登場人物の心情が、

セリフが、
胸にグサグサ刺さってきました。

 


わたしは子どもの頃、

母といわゆる「仲良し親子」でした。

いつも母の気持ちが分かったし、

一番の理解者でした。

母を支えているのはわたし。

 

自分が親になり、

子育てに一番悩んで苦しかった頃まで

 

「母とわたしは仲良し親子」

 

そう思って生きてきました。

 

 

お母さんが心地いいことが

わたしの心地よさ。

お母さんが悪いと思うものは悪い。

 

そこからそれてしまうことが怖かった。

 

自分で決断することが怖かった。

 

自分が母になって、

子育ては小さな決断の連続だから、

一層苦しかった。

 

どうしていいのか分からず、

毎日母に電話してたな、、、。

 

電話しなくても、

頭の中で母の声がいつも聞こえてた。

 

色々経て、

 

その苦しさからようやっと這い出て、

 

「自分は自分」

「母は母」

 

そう思えるようになった。

 

やっと自分の人生を自分で歩き出した。

 

ある時期は、

自分の生きづらさや苦しさを

母のせいにして逃げていたこともあった。

 

でも今は、

母は母なりに私を一生懸命育ててくれたこと、

母には母の事情があったこと、

胸が痛くなることも時々はあるけれど、

線を引けるようになり

随分楽になった。

 

 

今度は、

わたし自身が、

 

わたしと母の関係のように

 

娘達に

「わたしの思い通りにしたい」

とふと思うことが怖い。

 

「わたしと同じ」を

求めてしまうことが怖い。

 

娘はわたしとは違う人間なんだと

頭で思っていても、

咄嗟に出る言葉や行動が

彼女達をしばってしまうのではないか、

そんな不安が今でも完全になくなったわけではない。

 

ふとその癖が出た瞬間に、

その感覚に気づき、

その感覚を味わい遠くから眺め、

自分の中におさめる。

 

今はそんな感じで付き合っています。

 

 

 本の中には、

あの頃のわたしと重なる場面が、

登場人物の感情が、

出てくる、出てくる。

色々乗り越えてきた今、
過去の自分の姿を

本の中の登場人物にみる部分と、

現在進行形で、

ちくり(グサリ?)とくる部分と、

 

そんな過去と現在の自分の姿を

なぞらえながら読み進め、

 

読み終えてからは、

過去から現在までの自分の輪郭が

今まで以上にくっきりとした感じがしています。

 

町田そのこさん著作、「星を掬う」。

 

母娘関係に何か思うことがあるなぁと感じているのなら、ぜひ。

 

片手にハンカチかティッシュをお忘れなく。

 

(画像はAmazonさんからお借りしてきました)