レッスンは料理と似ている!


 『滅茶苦茶頑張っているのに出来る様にならない、上達が遅い、頭打ちになっている』


 こういう方はやるべき事の優先順位を間違って練習しています。



 目標にたどり着く為には、そこへ至る道筋を辿って行けば必ず行き着けるのですが、多くの人は道筋の事は考えもせず目標のみに目をやって短絡的に行動してしまいます。 それでは目標にたどり着けるかどうかはやってみなければ分からない賭けになりますが、賭け事で百発百中はあり得ないのと同じ様に安定して踊れる様にはなりません。


 料理をする時でも必要な材料を集め調理の手順を守らなければ目的の料理は出来上がりません。 食材の下拵え、切り方、調理の順番、火の通し具合などを雑にすればする程に出来上がりの料理の味は落ちていきます。 見た目は変わらなくても味は変わります。


 これって将にバレエのレッスンと同じなんです。 途中の動きやポジションを雑に行えば出来上がりは似て非なるものとなります。



 ストレッチでもレッスンでも必要な準備をし、優先順位にしたがって行わなければ目指す目標へは到達しません。 ですから全ての事柄において優先順位を付けて、その通りにレッスンを進める事が絶対に必要なのです。


 どんなに同時進行で複数の事をやっている様に見えても、動きには優先順位があり、その順序を崩せば忽ち出来る事も出来なくなります。


 滅茶苦茶努力しているのに全然上手くならないと嘆いている人達は、この優先すべき物の順番を間違っているのです。




 例えば、開脚前屈をする時には脚を開脚させる事とアンドゥオールさせる事、そして脚と身体を引き伸ばす事の三つを同時に行いますが、これにも優先順位があります。


 これは『引き伸ばし>アンドゥオール>開脚』の順番となり、開脚は最大限のアンドゥオールが緩まない範囲でしか行えず、アンドゥオールは脚と身体の引き伸ばしが最大から緩まない範囲でしか行ってはいけないのです。 順序を守って訓練する事で脚はよりアンドゥオールでき、開脚もより広げられる様に進歩します。


 順序を逆にし開脚を最優先させると脚の筋肉は緩んでパラレルの脚になり、引き伸ばしもアンドゥオールもどちらも退化して行き、更に膝関節等が捻れやすくなり良い事など一つも無くなります。 特に関節や筋肉の柔軟性の低い大人がこれをやると怪我の危険が著しく高まるので注意が必要です。


 ありとあらゆるテクニックにも動きの優先順位があり、それらを知っていなければテクニックは安定して出来る様にはなりません。


 こういう意味で動きの基礎的な順番と云うのを初歩から見直してみる必要が日本のバレエにはあるのです。

 またこれは所謂基礎クラスとは全く異なる視点からの基礎なので、こういう事が教えられる指導者が日本にももっと増えたら良いですね(^_-)-☆





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