アンドゥオールで怪我する事もある!


 バレエでは脚を外向きに回す、アンドゥオールがとても大切ではあるのですが、それが最早信仰の様な域に達してしまっていて『アンドゥオールが正義』と云う様に盲目的にアンドゥオールしようとする人が日本には凄く多いんです。


 でも脚をアンドゥオールさせるって自然な状態ではなく、パラレルの脚と比べたら不自然に大腿骨を回す動きですから、その状態で運動するのは普通に考えたら危険ですよね。 例えば疾走するならアンドゥオールの脚ではパラレルの脚に速度もパワーも負けますし、負荷も膝の横方向から掛かりやすいのが良くないです。


 ある意味アンドゥオールする事で運動能力が下がり怪我の危険が増えるのです。 それでも脚をアンドゥオールさせるのはそれがバレエを踊るのに必要だからで、その為に安全に脚をアンドゥオールして踊れる様に基礎が作られているのです。 しかし脚をアンドゥオールさせて安全に踊る為に必要最低限守らねばならない事を差し置いてまでアンドゥオールしようとして結果的に身体を痛める人はプロアマを問わず非常に多く居ます。



 では怪我をしない様なアンドゥオールをする為には何が必要か?と言うと、それは脚や身体、つまり全身の引き伸ばしです!



 脚を含めた全身の引き伸ばしは脚のアンドゥオールに優先され、引き伸ばしが緩まない範囲でしか脚をアンドゥオールさせてはいけません。



 もし脚を最大限に引き伸ばした状態で大腿部からアンドゥオールし、つま先が90度しか開かなければ、それがその人の100%のアンドゥオールなんです。 つま先を開く事を優先して引き伸ばしを緩めれば、つま先は開いているけど関節が捻れて結果的に脚のアンドゥオールは出来ていない状態となります。


 身体の引き伸ばしが緩めば、緩んだ分だけ関節などに捻れが起きて、捻れた分だけ怪我の危険度も増します。 逆に引き伸ばしを意識すれば、それだけ関節の捻れは解消して行くので関節を痛めにくくなります。


 第一ポジションでつま先が180度以上開いている子が偶にいて、素人目には『凄くアンドゥオールしてる!』と見えるのですが、実は脚の筋肉が緩んでいる為に膝と足首の関節が酷く捻れているだけなんです。 これでは引き上げもアンドゥオールも両方とも出来ていないのですが、つま先の向きしか見ていないと、これに気が付けないのが問題ですね。



 脚のアンドゥオールは引き伸ばしが緩まない範囲で最大限の努力をする!



 これが守れれば誰でも正しく踊るための100%のアンドゥオールが出来ているのです!


 それに100%のアンドゥオールでつま先が90度しか開かなくても訓練を積む事でつま先は段々と外向きになる様に変化して行きます。 これは大人だろうとジュニアだろうと努力次第で幾らでも変われます。



 要は結果を急がず諦めないで続ける事が大事なんです。 結果が出るまで何年でも頑張って下さい。 バレエを追い求めるのに終わりはありませんから(^_-)-☆





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