21歳のつまづき | 看護×教育+少し哲学=

看護×教育+少し哲学=

看護界の様々な現象を、教育学的視点から眺めて考えることをモットーとしています。はっきり言って、看護の世界を傍流で生きてます。主流でないことによる苦労もたくさんありますが、傍流の生き様を貫くつもりです。






昨日、看護師の職業選択の早さについて書いたが、


今日はその続きとして、私自身のことを少し書く。










私が看護師になる!と決めたのは、


中学3年生、実に15歳の時である。


早すぎるー!(_)!!










そう決意したときの風景を


今でも鮮明に思い出すことができる。


学校帰りにある土手に友人と2人で並んで座りこみ


いつものようにとりとめのない話をしていた時 


突然、体の中に電流が走ったかのように


「私、看護婦(当時はまだ看護師ではなかった)になる。決めた!」


と、宣言した。


決定理由はふたつ。


ひとつは、女性でも人に頼らず自立できること。


15歳の若造がよくぞこんなこと考えていたものだと感心する。


もうひとつは、どうせ働くなら誰かの役に立てること。





このふたつは、今でも、私の大切な軸である。





その時となりに座っていた友人とは、


今でも年に2回会う仲であるが、

彼女の記憶にもその台詞は残っていた。


「みみったら、突然、看護婦になる!って言うねんもん。


 びっくりしたわ~


 でも、もう将来の仕事決めたんや、すごいな~って思ったよ。」


彼女に会うと今でもそう言われる。





 その彼女も実は看護師である。彼女の職業選択時期は高校3年生。


  中学卒業後、別々の高校へ進学したためしばらく音信不通だったが、


ある日 「私も看護婦めざして看護学校に通ってます。」


という手紙をもらった。


(当時は携帯もパソコンもなかったから、切手の貼られた手紙がきた)


彼女との親交はその時から再開し現在に至っている。







中学卒業後は、普通高校に進学したが、


高校の3年間「看護婦になるために看護学校に行く」


という夢は、1度も揺らぐことはなかった。


我ながら、ある意味すごいと思う。





高校卒業後、念願叶って看護学校に進学。


看護学校の3年間のうち、


最初の2年間は座学で、最後の1年間は臨床実習である。


私の最初のつまづきは、この実習中に起こる。







実習病院は、県内で最も大きく先端医療のある病院。


そこで見たこと経験したことに、愕然としたのである。


「私のめざしている看護婦さんと何かが違う…」


15歳の時からずっと見ていた夢が、がたがたがたと崩れていくかんじ。


でも、その違和感の根本原因ははっきりせず、もんもんとした状態で実習を継続。


そんな状態で実習しても知識や技術が身につくはずもなく。


はっきりいって、実習は全然おもしろくなかった。


今だから話せるけど、実習時間中にエスケープし、コーヒー飲みに行ったことも数回ある。


あっ、1人じゃないよ。同じ実習グループの友人と数人で。


今考えれば、みんな実習がおもしろくなかったんだろうなって思う。


 「私らほったらかしでやることないやんな。」


 「ほんまだるいわ。座るとこもないし。」


 「ここにおっても誰も気づいてへんやん。」


 「いなくなってもわからんのちがう?」


 「ちょっとコーヒー飲みに行けへん?」


 「そうしよか。」


愛すべき同級生に感謝。


優等生ぶって、指導者や教員に告げ口する学生は1人もいなかった。


昔は教員の引率もなく専任の指導者もいなかったからできたけど、今の学生さんは無理やね~










某病棟実習中に、私にとっては人生を変える事件が起こる。


 ここでは詳しく書けないが、


「こんな人とは絶対に一緒に働きたくない」看護婦が指導者だったのだ。


 看護を語る人が絶対してはいけないことを、私たち学生に堂々としてくる人。


 学生だからといってなめてもらっちゃ困ります。


学生でもいろんなことみてるし、気づいてます。










 その実習は、本当に行きたくなくて、数日間休んだ。もちろん仮病。


 仮病だとわかっていて、私をそっとしてくれた友人や先生にも感謝。


 もしあの時無理やり連れ出されていたら、きっと私はつぶれてしまっていたと思うから。










 数日間、誰もいない寮で、考えて考えて考えて出した結論が、


『看護師にはならない』ということ。


 でももう3年生、卒業まで数カ月。


今から進路変更するにはリスクが大きい。(奨学金も借りてるし…全額返還は無理やし…


 このまま看護師にならない方法はあるのか………










あった ♡  就職ではなく進学という決断。










それからは、がむしゃらに勉強した。今までの人生の中で一番勉強した。


寝ても覚めても進学のための勉強まっしぐら。


ずっと考えていると夢にまで出てくるってホントですよ。


「もし助産師学校に合格しなければ…」 (ゾッ~)まさしく崖っぷちに立ってた。


努力の甲斐あって、助産師学校に進学できた。


やればできる!崖っぷちも悪くない!


あの時から、私の崖っぷち人生ははじまったといってもいいかもしれな


い。












看護職の集まりで「助産師です」というと、「すごいですね~」と言われることが多い。


もちろん、「全然すごくないですよ。」と答える。


人は謙遜と受け取るようだが、謙遜では決してない。


だって、私は看護から逃げて助産師になったのだから。


だから、看護師している皆さんの方が、「すごいな~」と、心から思います。







これもすべて、あさはかな幼稚な気持ちで職業選択をした結末だと思うのです。















私が助産師になった本当の理由は以上です。


人によれば、なんて不純な動機で!と思われるかもしれませんね。


さて、私の「助産師という職業選択」は正しかったのでしょうか。


このような理由で職業についたつけは、あったのか?なかったのか?










また機会をみつけて、この後の私の職業経験も書いていきたいと思います。


長文を最後まで読んでくださり、ありがとうございます。