
京都大学発スタートアップのiHeart Japan(アイハートジャパン、京都市)は28日、iPS細胞からつくった細胞製品で心臓の難病「拡張型心筋症」を治療できるか調べる臨床試験(治験)を始めたと発表した。
有効な治療法の少ない心臓病について再生医療の確立を狙う。
アイハート社の製品は健康な人由来のiPS細胞をもとにつくる。iPS細胞から心臓を形作る心筋細胞や血管内皮細胞をつくってシート状にし、ゼラチンでできたゲルを挟んで5枚重ね、直径4センチ、厚さ1ミリほどにする。
これを患者の心臓表面に貼り付ける。細胞の分泌物質により、心臓機能の回復を狙う。
シートを複数重ねることで多数の細胞を移植でき、治療効果に関わる物質を長期間分泌させられるとみている。ゲルはシートの間に隙間をつくり、細胞をより長く生かす役割を担う。
東京女子医科大学病院(東京・新宿)で5月下旬、1人目の患者への移植を実施した。患者は1カ月後に退院し、通院で経過観察を受けている。移植から半年間は免疫抑制剤の使用を続ける。
今後安全性を確認しながら同病院や東京大学医学部付属病院などで移植を進め、順調なら26年3月ごろまでに計10人の患者に移植する予定だ。早ければ28年ごろの承認申請を目指す。
臨床試験の開始について説明するiHeart Japanの角田健治代表取締役(28日、東京都新宿区)
アイハートジャパンの角田健治代表取締役は28日の記者会見で「会社設立から12年かけ、(治験開始という)一つの目標をやり遂げた。参加いただいた患者や医師に感謝する」と話した。
拡張型心筋症は心臓の筋肉が薄くなり、全身に血液を送り出しにくくなる難病。国内の患者数は約2万人と推定される。悪化した場合、心臓移植以外の根本的な治療法はない。
国内では患者が心臓移植を希望してから実際に移植を受けるまで数年かかるとされ、迅速に実施できる治療法の開発が望まれている。
拡張型心筋症の治療法開発を巡っては大阪大学も、iPS細胞からつくった心筋細胞シートの医師主導治験を24年から始めている。
iHeart Japan 7月28日
治験、1例目を実施!
1億円以上かかる費用を募金活動であつめ、渡航しても直ぐに移植は出来ないんです
海外での移植に頼らない治療が出来ることを本当に期待しています
