以前空海の生まれ変わりと言われていた鏑射寺の中村和尚が話してくれたことです。
「うさぎとかめ」の話で、どうしてウサギが負けたのでしょう?
大抵は、うさぎが慢心していたからだとか、油断していたからだとか。
それに比べてかめはコツコツと歩みを進めて、ウサギを追い抜いてしまった。と答えますね。

しかし、ある幼稚園の園児に中村和尚が尋ねると、
「あのね、うさぎさんが負けたのは、お山に行くことをわすれちゃったからでね、
かめさんは、いっしょうけんめいお山のほうへ歩いて行ったの。だからかめさんが勝ったの。」と
答えたそうで、恐れ入ったと話されていました。

実はここなんですよ。端的にいえば、うさぎとかめでは、「見ているところが違った」ということです。 さぎは、何を見ていたのか。
うさぎは、かめを見ていました。
だから、ノロノロとやってこないかめに、油断をしてしまったのです。
対するかめは何を見ていたか。ゴールを見ていたのです。
かめがうさぎを見ていたら、昼寝をしているうさぎを見て、自分も休んでしまったかもしれない。
ところが、かめはそうしなかったのは、ゴールを見ていたからです。
 言わんとしているところは、ゴールは何かをしっかり見極め、競争相手に惑わされることなく、

ゴールを見ることの重要性です。
レースの本質こそ、しっかり捉えよ、ということです。
  転じたら、自分の目標をしっかり見定めて、こつこつと努力をし、
弱い自分自身に打ち勝つことが一番大切なのです。