■こうや花鉄道
南海高野線の橋本(はしもと)駅~極楽橋(ごくらくばし)駅間は、「こうや花鉄道」の愛称がつけられています。
 
なんばから高野山方面へ行く際には、特急「こうや」号で行くのがオーソドックスですが、橋本駅~極楽橋駅の間は、観光列車「天空」に乗って、ゆっくりと楽しんで頂きたい区間です。
 
観光列車「天空」は3~11月は水・木曜を除く毎日運転、12~2月は土日祝のみ運転です。
「天空」に乗るには電話予約をし(10日前の午前9時から予約受付開始)、当日は40分前~10分前に、橋本駅の指定券引換所(上りは高野山駅)で座席指定券の支払い(520円)と発券をします。
 
空席があれば、座席指定券は当日でも購入可能です。
 

 
なお、座席番号は指定されており、座席位置の希望は承れないとのこと😭
 
 
■外観
通勤電車の22000系を改造した車両で、沿線の森林をイメージした濃い緑色と、高野山の根本中堂をイメージした朱色のカラーリングになっています🎨
 
実は、和歌山電鐵貴志川線の「たま電車」「おもちゃ電車」「うめ星電車」「いちご電車」などとも同じ形式です。
 
極楽橋(高野山)方の車両番号は2258で、58が「こうや」の語呂合わせなんだとか😂
 
 
極楽橋方の2両が観光列車「天空」、橋本方の2両が一般車両で、座席指定券を持たない方は、橋本方の2両に乗車します。
 
 
海側の側窓は大型窓に改造されています。
ズームカーなんていう標記もあります。
 
 
車端部のボックス席には、足元の部分にも小窓が設置されています。
 
 
天空」の名は、標高900mにある高野山を天空都市に見立てて付けられました。
行先方向幕も、実際の着駅の極楽橋でなく、高野山をアピールしています。
(高野山へは極楽橋駅からケーブルカーに乗り換えです。)
 
 
ここが「天空」と一般車両の連結部です。
ここだけ見ると、全く観光列車らしさはありません😁
 
 
■座席タイプ
座席は指定できないものの、多くの座席は景色が良い方向を向いています。
  
 
青色モケットのカウンター席と、通路を挟んで山側のピンク色の席があり、どちらも同じ方向を向いています。
後方の席は一段高くなっていて、視界に配慮されています。
 
 
お寺の窓のような装飾も施されています。
1人分ずつ仕切りがあるので、快適に過ごせそうです。
 
 
こちらは車端部にあるボックス席。
4名グループだと、こちらに割り当てられる確率が高いようです。
 
 
座席モケットには、高野山周辺に生息しているモリアオガエル🐸と、極楽鳥🦚がデザインされています。
 
 
■出発
オリジナルの駅名標と共に、極楽橋駅まで約50分の旅がスタートします。
橋本駅の標高は92mですが、終点の極楽橋駅は535m。
最も急な勾配が50パーミルという山岳鉄道でもあります。
 
 
列車は難読駅名として知られる、学文路(かむろ)へ。
合格祈願の入場券を発売していることでも知られています(無人駅のため、橋本駅で発売)。
 
 
九度山駅を過ぎ、列車は景色のハイライト「丹生川橋梁」に差し掛かります。
まるで、黒部峡谷鉄道トロッコ電車のような趣です。
 
 
下をのぞきこめば、竜王渓という渓谷が眺められます。
 
 
なかなか美しい渓谷ですね。
 
 
⬛️前面展望
天空」の極楽橋方(1号車)には、前面展望ができる座席があります。
誰も座っていなかったので、少しこちらの席にも座ってみることにしました😎
 
 
上古沢(かみこさわ)を出発。
運転室越しにも、急な勾配だということがわかりますし、線路左側にある勾配標50‰(1000m進むと50m上る角度の勾配)を示しています。
 
南海高野線は、思いっきり山岳鉄道なのです🙄
 
 
 橋本駅を出た時には、山岳鉄道の印象は全くありませんでしたが、高野下(こうやした)駅から先は、急に勾配がきつくなります。
崖に張り付くような区間や、急カーブ、トンネルなど、なかなかスリリングです。
 
⬛️展望デッキ
いろいろな座席タイプがある「天空」ですが、一番の特等席だと思うのは、1号車にあるフリースペース「展望デッキ」です🎉
 
客室とは、パーティションでしっかりと仕切られています。
 
 
実は「展望デッキ」がある場所は、もともとドアだったところ。
ざっくばらんに言うと、ドアを開けっ放しで走って、転落防止用の柵を設けているだけ🤫
 
外気を感じながら、森林浴気分が味わえるのは格別です🙌
 
 
下の写真は、外側から見たところ。
 
改造費用を最小限にして、お客様には最高の体験をという、アイデアの勝利です✌️
 
 
山岳鉄道ゆえ、時速20~30km/hでのんびり走りますので、怖くないですよ😂
 
⬛️極楽橋駅
終点の極楽橋駅に到着する直前、列車の右側に朱塗りの橋が見えてきます。
これが駅名の由来ともなった極楽橋です。
 
この橋を渡って、不動坂経由で、高野山まで徒歩で上ることもできます。
※一般人は、無理しないでケーブルカーに乗りましょう😅
 
 
風鈴の音が涼やかな、極楽橋駅に到着。
「天空」を降りた乗客は、高野山を目指してケーブルカー乗り場へ急ぎます。
 
 
鉄目線では、2019年11月に高野下駅にオープンした駅舎ホテル「NIPPONIA HOTEL 高野山 参詣鉄道  」に泊まって、駅員さん気分を味わいたいところですが、次の機会にしましょう。
 

 

 

2020年7月にリニューアルした極楽橋駅について、詳しくは次回お伝えします👋