マンション理事長を長年経験して!

  

★  私が購入した最初の高輪のマンションは、広くて綺麗で良かったのだが、

  24台代入る駐車場の代金がこっそり管理会社に入っていることに税理士

  が気が付き、管理会社を取り換えて解決(これもえらい大変だった)した。

   ここには6年間ほど居住した。

 

★  2つ目は、目黒の8階建て、15所帯のマンションを購入した。

   ここで30年近く居住し、その間ずっと理事長を経験した。

   ①   外壁を残して、中をワンフロア4所帯の賃貸マンションから2所帯の

     売買用に変更して、その旨を言わず、新築として売り出したので、

     当初から問題山積だった。

   ②   非常に便利な場所にあったので、賃貸物件も半分ほどあり、犯罪

    者の隠れ家にもなっていたらしく、突然警察に踏み込まれ「これから彼

    を逮捕しますが、この部屋の住人は、この人物に間違いないでしょう

    か?」と写真を見せられ、部屋を開けて逮捕か?と思いきや、別件で

    すでに他で逮捕済みだったこともあった。

   ③   ある日、マンションの階段に、ずらりと男性が名刺のようなものを

     持ち、上までぎっしり並んでいる異様な光景を目にした。

      一体何が始まったのだろうと皆で話していたら、「豪華マンションで

     ぴちぴちギャルがプチプチ・ムンムン」という内外タイムスのビラを持

     ってきた居住者がいて、皆、びっくりしてしまった。

      私は6階だったが、そのすぐ上の部屋、トイレのようにいくつも個室

     に仕切り、1日中水の流れる音がしていた。

      なるほど、これで男たちの行列の意味が判った!

      この部屋も賃貸で、理事長に移転の挨拶に来たときは、赤ちゃん

     を連れた若夫婦、3人で居住するという事だった。

      しかし実際には「マンション・トルコ」という代物だった。皆さんも

     バブルの時期に、このような記事を目にされたことがあるかと思い

     ます。目黒の便利で静かなマンションは、殆どこの被害にあってい

     た。

      さてどうやって追い出すか?と皆で頭をひねったが、名案も浮か

    ばず、とりあえず嫌がらせでパトカーを呼んだり、出て行ってくれと交

    渉をしつこく繰り返した。

     相手は仮面を脱ぎ、「極東のやくざ」だと名乗った。

     何をしても3ヶ月間はらちが明かず、警察も頼りにならず、打つ手

    もなく困り果てていた。

     彼らは「最後まではいかないので、法律に触れることはない」

    のたまい、悪びれない。

     我々女性の住人は男性客と同じエレベーターに乗ると、じろじろと

    観察され、値踏みされているようで嫌だった。そこのホステスもまる

    で悪びれず、にこやかに「おはよう!」などと笑顔を向ける。

     しかし3ヶ月が経過した頃、そのやくざが私の所に来て「ねえちゃん

    よー、世話になったなー!おかげで、3ヶ月で元が取れたから場所を

    変えるよ。ついてはあんたに多大な迷惑かけたし、あんたもようやった!

     喧嘩もしたけれど、ワイはあんたが好きになったからお礼だ。」と言

    って握手を求められ、高級ウィスキーを差し出した。私は「毒でも入っ

    ているのでは?」と聞いたら、「わいが飲んで見せるか?」というので、

    その言葉を信用して有難く頂いた。

     他の理事にその旨報告し、皆で祝杯をあげようと言ったら、「そんな

    もの怖くて飲めない」と断られたので、私が晩酌で美味しく飲んでし

    まった。確かに毒は入っていなかったようだ。

  ④   雅叙園がらみのイトマン事件の関係者も不法に住んでいたらしく、

    出て行って欲しいと交渉したら、「右翼の宣伝カーを呼ぶからな」と

    私を脅迫した。私はカチンときて「どうぞどうぞ」と言って、理事5人に

    カメラを持たせ、何かあったら110番、というビラを貼り、街宣車を

    待った。

     威勢よく軍艦マーチを割れるような音で鳴らしてご登場!

     しかし、カメラとビラに驚き、すごすごと尾を巻いて静かに退散して

    しまった。情けない奴らだ!

  ⑤   こんなのは序の口で目黒のマンションでは、本当に色々体験させ

    られた。

 

 ★  3つ目は、8年前に、91歳の母が突然アルツハイマーになったので、

   私が面倒を見るつもりで、主人とは別居して今の落合のマンション

   購入した。

    入居当時、遊びに来た主人が16段ある階段を頭から落下し、脳挫

   傷によるクモ膜下出血で東京女子医大に運び込まれ、生きるか死ぬ

   かの瀬戸際になってしまった。仕方なく母を千葉県の有料老人ホーム

   に入れ、ダブル介護生活が始まった。

    ここでは昨年ピアノの騒音問題が裁判沙汰に発展し、住人がそれぞ

  れの派につき、まっ2つに分かれてしまうという事が起きた。

   弁護士も入り、このマンション管理組合も訴えられ、加害者・被害者双

  方から相談を持ち掛けられてしまった。ちょうど定期総会の時期で、

  皆に今回だけでも理事長を引き受けてほしいと懇願され、仕方なく皆の

  協力が得られればという条件付きで引き受けた。

   私の部屋は被害者の隣だったので、まずそちらを訪ねたが、「正義は

  絶対勝つ。許さない!」と強硬な態度、こりゃ駄目(こういうタイプは和解

  も妥協も許さないのでクライアントにすべきでない)だと判断し、今度は

  加害者の弁護士(本来なら被害者側が雇うべき)と面会し、彼も1歩も

  譲らないが、さすが弁護士、すぐに落としどころを見つけ、管理組合だ

  けは当事者から外してもらった。

   しかし言いがかりをつけた被害者は許さない、と言いはり、調停を2回

  ほどして終了。結局、被害者は夜逃げのように挨拶もせず、こそこそと

  移転していってしまった。

   そもそも、ここの管理会社はすることがべらぼうに遅いし、理事会も

  すべて管理会社にまかせっきりで同じ。何を言っても無視され、私は

  他へ移ろうかと思ったが、終の住処として気に入って購入した物件

  であったし、身動きが取れない状況だったので、1年間、管理会社の

  お尻を叩き、理事にも発破をかけ、頑張ってここを住み良い環境にし

  たいと考えなおし、目下頑張っている。

   今までは名簿も個人情報保護法を盾に管理会社が秘匿していたし、

  私は1軒ずつ所有者宅を回り、了解を得て名簿作りから始めたのだった。

   主人が夕方落下して大騒ぎしていても誰も出てこなかったようなマンシ

  ョンだ。いつ地震が起きるかわからないし、遠くの親戚より近くの他人

  日頃から顔見知りになって助け合える環境を作っておかなければ、

  不安である。

   幸い裁判沙汰が起きてから、皆が結束して、私を補助してくれるように

  なり、1つにまとまりつつあるのは怪我の巧妙か?

 

 ★  以前ネットで、マンション購入に何回も失敗した老婆が不動産会社

   を興した記事が乗っていたが、どこへ逃げても、皆の無関心、無責任

   体質を変えない限り同じ事だろうと考えなおし、ここで頑張って皆の意識

   を変えることを目指して、半分成功しつつある。

    コロナ騒ぎが収まったら、屋上でビアガーデンをして持ち寄りコンパ理

   事会をしようというところまでたどり着いたのだ。あと少し、この落合の

   マンションで理事長を続け、頑張ろうと思っている。

 

        

         玄関フロアー!

 

 

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