「お仕事は何やってるんですか?

と聞かれ、

「ブックライターやっています。
著者の代わりに本の原稿を書くお仕事です。」

と話すと、10人中8~9人くらいのかたに、

それって、ゴーストライターですか?
とたずねられます。

そうです
と私は答えます。




「ゴーストライター」と言えば、ドラマに出てくる絵画のゴーストライターや、ワイドショーをにぎわした作曲ゴーストライターのようなイメージが、一般的に強いのかなと思います。
どちらかというと、ネガティブなかんじ?。

私が実際、ブックライター=ゴーストライターになって思うのは、ゴーストライターって素晴らしいお仕事だということ。

著者のかたは、様々な経験、得た知識、積み上げたノウハウをお持ちです。と同時に、それらを知りたい人は、世の中に沢山いらっしゃいます。それらが社会に出ると、多くの人々に役立ちます。

 

ブックライターは、著者と読者をつなぐ「架け橋」の役割だと私は思っています。



ゴーストライターは原稿を代筆をしますが、あくまでも代わりに書くだけです。書籍なら書籍に書かれてれている内容は、全て著者が持っていることなのです。

原稿は、著者のお話を元に執筆します。
私は、著者のお話をものすごーく集中して聞き、その言葉の奥の奥にある言葉も探し、選びつむぎ文章をつくります。

録音したお話をイヤホンで聞く時、頭の中で著者の声がひびき、私の頭の中が著者の声に「代わって」しまうのです。

頭の中が著者に代わってしまうから、私は代わりに原稿を書けるのかな。著者の声が、私の脳に「憑く」かんじ。その脳が私の手を動かし、文字をタイピングさせます。

あ、心配しないでくださいね。私がカッテに1人で、憑かれているという感覚を持っているだけで、実際には憑かれたりしていません☆笑。


よく、ライターというと、自分の考えや思ったことを好きなように書く、というイメージがあるかもしれませんが、ゴーストライターは、それは全くちがいますよね。

ゴーストライターはお仕事で、自分の考え、好きなこと、それに書きたいことなどを、書くことはありません。

先も述べたように、著者がお持ちのものを、文章に変換して代筆するだけで、そこにライター自身の考えなど存在しません。
 

自分の考えを捨てて書くのです。というか、著者のお話や録音した音声を聞いているうちに、自分の考えは、知らず知らずのうちにどこかへ行っちゃいます。気が付けば、そこには既にありません。


「著者の思い」にドンピシャ当てはまる言葉を、一生懸命選んで原稿を書く。
実は私はこの作業が大好きです。

ゴーストライターという仕事が大好きなのです。

ゴーストライターだけではなくライターの多くは「私はコレを書きました!」と声を大にしてアナウンスする仕事はあまりありません。時々あります。
書籍をはじめ、秘密のライティングがほとんどです。

舞台があれば、舞台でスポットライトを浴びる人と、舞台の袖や下でそれを支える人の2種類があります。

どちらもやりがいがあり、どちらも無くてはならない存在、どちらも素晴らしいお仕事。


私は後者の支える人が好きで、後者を選択しています。
スポットライトを当てる側で、スポットライトを浴びて舞台に立つ人が最も美しく輝く当て方で、ライトを一生懸命当てるのです。

これからも、ブックライター・ゴーストライターとして、裏方で支える側で、舞台に立つ人が最も輝く美しい舞台を創造していきたいと思います。