そこは、いつも
音に、満ちている。
さらさら…と
降ってくるような、
しんしん…と
湧いてくるような、
音に、満ちている。
その音は、
いつもここに在る
生命たちの、音。
沈んでいる私にも
弾んでいる私にも
どのように
揺れている私にも
へだてなく
沁みてくる、音。
静けさ…という、音。
音楽のような
その音にとけながら、
気づく。
私は、なにかを
どこかへ
追いかけるとき、
忘れてゆく者。
私は、わたしと
今、
ここに立つとき、
また
想いだしてゆく者。


