先生のお手伝いの一つに、郵便物の整理があった。毎日ではないのですが、お忙しい時だけ私が整理した。量がかなり多いので、広告めいた郵便物とか、学生さんのレポートやらを分けて、全ての郵便物の封を開けて読みやすいようにしておいてあげた。


もちろん、中は見ないけど、これは…もしかすると…という物もあった。名前もなく、女性の筆跡で同じだから覚えてしまう。茶封筒に混ざっていると特に目だつ。


重ねて、郵便物を先生のデスクに置くと、読み始めてはったけど。その名前もない手紙は、読んだあとすぐに丸めて捨ててはった。ちょっと、えっ?となった。


何度もその筆跡の手紙が届き、とうとう読まずにそのまま破って捨ててはった。流石にびっくりして…


それ、読まずに捨てるんですか?先生は、思っていたよりも、冷たくて酷い人やってんね。と、ショックのあまり、言ってしまった。そんな人とは思っていなかったから…と言ったら…


えっ????なんの話???と、先生は戸惑ってはった。さっき、破いて捨てはった手紙の話。その人、一生懸命書きはったのに、読むぐらい読んであげたらいいのに…。と言ったら


君さ、勘違いしてるな。と、笑いながら破った手紙を見せてくれはった。


あらっ…💧

恥ずかし…。


最近、こういう手を使うんだ。名無しの手書きの封筒にすると、皆が何かな?って開けるから。と、笑ってはった。


中は、ただのマンション購入しませんか?の広告だった。笑

 

なんやそれ…。


君の考えているような手紙もたまにきているよ。読んでから捨てるけど。置いていても仕方がないし。その人に、会った時の対応のために読んでいるだけだから。と、言ってはった。そして…


そういう手紙って、意中の人からはこないんだよなー。その人からだと、筆跡で一発で分かるんだけど。でもドキドキして読めないかもだけど…。と、笑いながら言われたから、その人に出せば、返事が返ってくるんじゃない?と言ったら…


その人は、気がつかないの。何をしても、言っても気がつかないの。と、嘆いてはった。もうさ、結婚しましょうって言うたらいいんちゃうの?それは流石に分かるやろ…と言ったら…


君さ、他人事だよな。その言い方。と、言われたから、先生は皆に優しいから、その人はきっと特別感を感じないんじゃないの?私にもお花をくれはるでしょ?と言ったら…


ダメだやっぱり…と、笑いながら頭をかかえてはったけど…。

 

先生の性格から、きっと次の手を考えてはったとは思うけど…。気が付かないもんなのよ…。ピリピリピリピリ