紫外線が不足で皮膚ダメージや老化が進む | 自然治癒力と免疫力で改善する健康ダイエット

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紫外線が不足すると却って皮膚ダメージや老化が進むというのをご存知でしょうか。

紫外線をまるで目の敵にして一生懸命に日焼け対策をしているシーズンは過ぎて、ようやく涼しくなってかと思うと今度は日照時間が足りない。

ちなみに今年の関東地方の10月の平均日照時間をご存知でしょうか。

なんと2時間でした。。どうやって体内でビタミンDを生成しろというのでしょうか。。

 

曇りがちの日が多いと、どんよりした気分になりやすいのですが、これはもう日照時間の不足から来ているといっても過言ではないのです。さらに皮膚の老化も進むとなるとなんのメリットものない、負しかないわけです。

 

stnv 基礎医学研究室 清水隆文さんより

 

参考になれば幸いです。

 

以下引用:

 

秋らしくなってきましたが、今度は紫外線不足に気をつけなければならない季節に向かっていることになります。紫外線は一般に悪者にされていますが、地中生活を標準とする動物以外は、紫外線無しでは健康的に生きることが不可能になっています。


 日光全体や、日光に含まれる紫外線の必要性については、単刀直入にいうと、紫外線を浴びる量が少ないほど発がんリスクが高まる、ということです。


 また、紫外線とビタミンDの関係につきましては、ビタミンDは〝ビタミン〟というよりも〝ホルモン〟であって、これが不足すると、体内カルシウム動態や骨代謝に支障を来すだけでなく、感染症、うつ病、高血圧、血栓症、心筋梗塞、脳梗塞、発がんリスク、自己免疫疾患発症リスクなどが増加することを述べました。


 そこで今回は、「皮膚の老化に対しては、紫外線はデメリットばかりでしょう」という常識に対する一考を試みてみたいと思います。

 

 私たちの皮膚は、肝臓に次いで多くのコレステロールを生合成しています。それは、皮膚にとってコレステロールは非常に重要な脂質であることを意味しています。


 このコレステロールも巷では大いに悪者にされている物質ですが、それはとんでもない話であって、細胞膜をはじめとした生体膜の機能を維持するための必須成分であり、ステロイドホルモンをはじめとした様々な体内物質の前駆体でもあります。或いは、コレステロールを運ぶ役割を担っているリポタンパク質のうち、LDLが「悪玉」として悪者にされていますが、LDLの値が低すぎても発がんリスクが上昇します。もともと、医薬品を開発している企業が販促のための情報を作り出すことが多く、薬の専門家ではない医師などがその情報を広めてしまっているケースがよくあります。


 コレステロールの話に戻しますが、そのコレステロールの前駆物質の一つが〝7-デヒドロコレステロール〟で、今日のお話のスタートになります。

 

紫外線不足とビタミンD生成の関連図

 

 掲載した図の左端は、コレステロールが体内で生合成される場合の合成経路です。コレステロールの上流に2つの物質がありますが、右側が7-デヒドロコレステロールです。これに紫外線(特にUVB(UV-B))が当たらなければ、コレステロールへと変換され、紫外線が当たればプレビタミンD3へと変換されることになります。
 

 ところで、図の右上に注釈を入れましたように、7-デヒドロコレステロールはプレビタミンD3 になるだけでなく、皮膚において様々に代謝されていきます。そして、その代謝産物に紫外線が当たると、その紫外線を吸収して別の物質へと変化していきます。そのうちの一つが7-デヒドロプレグネノロンなのですが、その代謝産物の各々に紫外線が当たると、また別の物質へと変化していきます。


 これが何を意味するのかといえば、これによって紫外線のエネルギーが消費されてしまうわけです。即ち、7-デヒドロコレステロールの代謝産物が紫外線を吸収し、細胞のDNA損傷を防いでくれていることになります。いわば、天然のUV吸収剤が、皮膚にしっかりと備わっている、ということになります。

 

 次に、7-デヒドロコレステロールに紫外線が当たって生じたプレビタミンD3 について見てみましょう。プレビタミンD3が生じると、その多くは自然発生的にビタミンD3となりますが、それ以外の物質も生じます。それは、プレビタミンD3に更に紫外線が当たることによって、一つはタキステロール、もう一つはルミステロールになることです。


 このうち、ルミステロールには、皮膚老化を抑制する作用が見つかっています。これが何を意味するのかと言えば、「紫外線は皮膚の老化を促進する」という常識に対して、少しでも抗う手だてをヒトの皮膚が持っているということになります。

 

 これまで、皮膚老化を防ぐために、昼間は出来るだけ外出せず、仕方なく外出しなければならない時は念入りに日焼け止め剤を塗り、日傘をさして直射日光を避ける、ということをしていたと思います。それで、ビタミンD不足になって新型コロナやインフルエンザで重症化しようが、がんに罹ろうが、見た目が若々しいほうが良いとの結論になっていたことでしょう。しかし、実際にはデメリットの方が大きくなる可能性が高いということです。


 紫外線を避けるべき体の部位は、目です。次には顔面が相当するのでしょうが、上述の通り、7-デヒドロコレステロールが作られている限り紫外線は勝手に吸収され、加えて紫外線によって作られたルミステロールが皮膚老化を抑制してくれ、更には、作られたビタミンD3が全体的に抗老化作用ももたらしてくれます。

 

完璧に紫外線を避けてきたと思われる芸能人の方が、ある年代から急に老けてしまうことがよくありますが、それは紫外線を避けすぎたせいなのだろうと思われます。何事も、程々にとどめておいて、自然体で過ごすことが、トータルで抗老化を実現できるのではないかと考えられます。