ブルーライトカットはほぼ無意味だった…「目の老化」を防ぐ7つの習慣 | 自然治癒力と免疫力で改善する健康ダイエット

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目の老化を侮っていると、ある日突然、失明してしまうことがあると言われます。

そうならないための対策とはいったいどういったことでしょうか。




 

眼科医 医学博士 平松 類さんより

 

参考になれば幸いです。

 

以下引用:

 

■あなたの目の不調はただの老眼じゃないかも

 

私たちは、目にまつわる病気をあまり意識しない傾向があります。一定の年齢になれば近くのものが見えにくくなりますが、例えば白内障に罹患りかんして見え方に異常が出ていても「老眼だから当たり前」と、年のせいにしがちだからです。たしかに白内障は、80代になればほぼ全員が罹患する病気です。しかし、世界的に見れば失明原因のトップの重大な疾患でもあります。放置すれば、「見えにくく」ではなく、「見えなく」なってしまいます。

 

老眼にしても「年のせい」と甘く見ていると、その後ろに隠れている別の病気を見落とすことになります。人は外部情報の80%以上を視覚から得ていると言われています。そんな大切な目の健康は、日頃の習慣を少しだけ変えていくことで守ることができます。

 

年齢を重ねることで現れる目の変化には様々なものがありますが、押さえておきたいのが「老眼」「白内障」「緑内障」「網膜色素変性症」「糖尿病網膜症」「黄斑おうはん変性」の6つの病気です。

 

 

近くのものが見えにくくなる「老眼」は、おおむね45歳くらいから自覚するようになります。そして、50〜60代で老眼鏡が必要になってきます。ところが、老眼は中高年以降だけの症状ではありません。「老の眼」と書くので、ついつい年寄りだけと思いがちですが、若い人でも罹患する可能性はあります。

 

老眼はピントの調節機能が衰えて、近くのものが見えにくくなる病気です。一般的に近くのものを見る能力は、10代では8センチメートルまで、20代で10〜12センチメートル、30代で14〜20センチメートル、40代前半で25センチメートルまでになり、40代後半で30センチメートルほどになると言われています。つまり、老眼をピントの調節機能の衰えとして捉えるなら、20代からそれは始まっているのです。

 

ものがぼやけたり、かすんで見えたりする「白内障」は50代の約半数、80代になるとほぼ全員が罹患すると言われています。発展途上国を含む全世界的なレベルで言うと、白内障は失明原因のトップですが、日本では目に関する医療が進んでいるおかげで、白内障が原因で失明するリスクは比較的低いと言えます。

 

この病気は視界がぼやけたりする症状に加えて、角膜から入った光が何らかの原因で分散することで、よりまぶしく感じることがあります。白内障もまた、中高年以降の病気だと思われがちですが、若い人でも注意は必要です。

 

例えば、糖尿病からくる「糖尿病性白内障」は、30代で罹患しても不思議ではありません。また、放射線被ばくが原因の「放射線白内障」や、アトピー性皮膚炎などに使用されるステロイド製剤の多用からくる「ステロイド性白内障」も、その要素があれば年齢を問わず罹患の恐れがあります。糖尿病にかかっている、何らかの病気でステロイド製剤を多用している。そういった事情をお持ちの方は、一度眼科の専門医に相談するといいでしょう。

 

視野が欠ける「緑内障」は、日本人の失明原因のトップです。患者さんと接していると感じるのですが、緑内障に罹患する人は年々増えています。

 

目の内部の圧力である眼圧が上昇することで視神経が破損し、視野が欠ける緑内障は、徐々に進行するので罹患しても気付きにくい病気です。人間の脳は優秀です。例えば右目の視野の一部が見えていなくても、左目では見えているので、欠損した情報が視神経を通って伝えられたとしても、脳はそれを補正してしまうのです。

 

だから、実際には見えていなくても、見えているように感じてしまう。症状が重篤になり、自分で気付いたときには手遅れということにもなりかねません。目の病気は、両目が同時に発症することは稀なので、片目を手で覆うなどして見え方を比べ、異常があるようなら専門医に相談しましょう。ただし、視神経を通って伝えられた情報を処理する脳のほうに異常があると、両目が同時に見えにくくなることがあります。そうした場合は、脳神経の専門医に相談するといいでしょう。

 

日本人の失明原因のトップは先ほども申し上げた通り、緑内障です。そして「網膜色素変性症」「糖尿病網膜症」「黄斑変性」と続きます。

 

これらはかなり進行するまで視力判定で1.0くらいは見えていることが珍しくありません。緑内障は一人では歩けないくらい重篤になって初めて、視力が1.0以下に下がるケースがよく見られます。

 

2位の網膜色素変性症は、暗いところでものが見えなくなったり、視野が狭くなったりする病気ですが、症状が出ても明るいところや、視力が届く範囲ではハッキリと見えるので、視力検査値としての異常は発見できないケースが多いのです。これといった予防法がないのがこの病気の厄介なところです。暗いところでの見えにくさを感じたらすぐに専門医に相談しましょう。

 

3位の糖尿病網膜症も同様です。糖尿病により、ものの色や形をハッキリ捉える黄斑の中心部のむくみが起こるまでは1.0くらい見えていることが多い。

 

4位の黄斑変性だけは例外で、早期から視力が下がるケースのほうが多く見られます。とはいえ、急激に視力が落ちるのは病気の進行による合併症で網膜中心部に発生した新生血管から出血したときです。それまではなかなか発見しにくい。

 

ただ、黄斑変性は「目の生活習慣病」とも言われており、脂質の多い食事や緑黄色野菜の不足、喫煙が発症の引き金となります。つまり、それらを避ける食生活、生活習慣を身につけることができれば、ある程度の予防が可能だということです。

 

 

 

ほかにも目の老化による病気はありますが、以上の6つは特に患者さんが多いものか、見逃すと失明に繋がる恐れのあるものです。そして、網膜色素変性症以外は日常生活の習慣を見直すことで予防することができます。では、その方法を見ていきましょう。

 

■目を洗ってもいいのはゴミが入ったときだけ

 

目の老化を予防する習慣はズバリ、「紫外線カット」「定期的な眼底検査」「物理的な刺激の排除」「目の健康を守る食生活」「適度な運動」「手元ばかりを見ない」「時間を決めて目を休める」の7つです。

 

「紫外線カット」は、サングラスなどの適切な使用が有効です。これについては次章で詳しく説明します。

 

前述した通り、目の病気の多くは自覚しにくい。また、何らかの目の病気に罹患していたとしても、視力検査の結果は普通によかったりします。眼鏡店の視力検査で「見えているから」と安心して、病気を見逃しているケースが実は多くあると私は考えています。

 

たとえ視力が1.0以上あったとしても失明原因となる病気にかかっている可能性は否定できません。そうした病気を見つける目的においては、視力検査にはあまり意味がないのです。唯一、視力検査が役立つのは白内障の診断です。

 

また、「眼圧が上がると緑内障リスクが高くなる」と言われています。それはそれで正しいのですが、日本人の場合は目の神経が弱いため、患者の8割は眼圧が正常でも緑内障になっていることがわかっています。したがって、緑内障の診断に必須とされてきた眼圧テストの意味も薄れてきていると言わざるをえません。

 

そこで眼科専門医の私が推奨したいのが「定期的な眼底検査」です。これは、前章で挙げた失明原因となる疾患の早期発見・早期治療に欠かせない検査です。目の検査の際には、ぜひ「眼底検査」のオプション(3000円程度)を付けてください。眼底検査は瞳孔の奥にある眼底を撮影し、血管、網膜、視神経等を調べるものです。40歳を過ぎたら年に1回、70歳を過ぎたら年に2回は受けていただきたい。

 

「物理的な刺激の排除」は、目を直接刺激する行為をしないということです。肩や腰が凝ったらマッサージをすることで、ある程度症状を和らげることができます。ところが、視力の低下や回復に効くマッサージは医学的には認められていません。

目が疲れたときに、まぶたの上からマッサージする人がいます。たしかに、まぶたの上から眼球をマッサージすると気持ちよく感じます。

 

ところが、その気持ちよさは、「眼心臓反射」という神経系への作用により、一時的に徐脈になっているだけです。徐脈とは脈が一時的に遅くなること。ある角度からじわりと首を絞められると意識が落ちますが、眼心臓反射はこれに近いものです。目にとっては危険な気持ちよさなのでやめましょう。

 

また、目がかゆいときにゴシゴシこするのもよくありません。そうした場合は、冷やしたタオルなどを目の上に置くとかゆみが和らぎます。

 

さらに、目を洗うのもほどほどにしておきたい。目にゴミが入ったときは仕方ないですが、目を洗うと眼球を保護している涙を洗い落としてしまうので、習慣化するのは危険です。

 

■ブルーベリーより目にいいとっておきの食べ物とは

 

「目の健康を守る食生活」についても誤解が多くあります。例えばブルーベリーを食べると目がよくなると思っている方もいると思いますが、科学的な根拠はありません。

 

第二次世界大戦中のイギリス軍パイロットがブルーベリーを食べ続けたら視力がよくなったと話したことが広まったと言われているのですが、イギリス軍が意図的に流したデマであるとの説もあるくらいです。ただし、ブルーベリーに含まれるアントシアニンは疲労回復作用が期待されるので、目の疲れを和らげることに関しては、もしかしたら効果があるかもしれません。

 

一方、「ルテイン」は天然のサングラスと言われるほど目への効果は大きい。目の中の視細胞を構成する色素は「ルテイン」と「ゼアキサンチン」です。40代を超えるとこれらの色素が徐々に減少し、ものがゆがんで見えたり、視野の中心が暗くなったり、視力が著しく低下したりといった症状の黄斑変性を発症することがあります。この予防としてルテインを摂ることには一定の意味があります。

 

ただし、ルテイン単独ではなく、ビタミンC、ビタミンE、亜鉛などを複合的に摂取しているところにルテインをプラスすると、黄斑変性の予防に一定の効果が期待できるというのが世界的な通説です。

 

そうしたことを念頭に、ほうれん草や小松菜、ケールなどルテインが多く含まれている食品を日頃の食事に加えるのは目の健康にとってよいと言えるでしょう。

 

 

■糖尿病を予防すれば目の老化も防げる

 

「適度な運動」は目にとっても有用です。前章でもお話ししたとおり、糖尿病性網膜症は失明原因の第3位です。つまり、糖尿病にならないことは、目の健康にとっても重要なわけです。糖尿病を遠ざけるためにも、適度な運動は有効です。

 

体に酸素をふんだんに取り入れ、全身に巡らせるウオーキングや軽いジョギングなどの「有酸素運動」は、目への酸素供給にもなります。目安は週3回で、1回あたり30分以上。「ゼィゼィハァハァ」と息が上がるような運動ではなく、会話を楽しみながらできる程度の運動を心がけましょう。

 

こうした適度な有酸素運動が緑内障の予防になるという研究結果もあります。ただし、激しい運動は眼圧を上げることに繋がるので、日常的には避けたいところです。

 

「手元ばかりを見ない」と「時間を決めて目を休める」はセットで考えましょう。私たちが子どもの頃は、「暗いところで本を読むと目が悪くなる」と注意されたものです。しかし、あれは半分当たっていて半分は外れています。

 

視力が落ちることに関して、暗い明るいはあまり関係がありません。暗い場所だと必然的に本を近づけて読むから視力が落ちるのです。つまり、暗い場所でものを見ることではなく、手元でものを見ることがよくないのです。

 

「スマホ老眼」という言葉があるように、スマホはどうしても目に近づけて見てしまいがちです。みなさん、だいたい20センチメートル以内でスマホを見ています。せめて30センチメートルは離して見るようにしましょう。

 

そして、1時間に1回程度、6メートル以上遠方にあるものを10〜20秒見る。もしくは、10〜20秒目をつぶる。仕事の休憩中にスマホを見ていたのでは本末転倒です。そうやって時々休めることで、目の老化を防ぐことができるのです。

 

■紫外線カット機能は2年で劣化する

 

眼鏡は眼鏡店でつくるものです。ただ、眼鏡店の視力検査では、視力低下の裏に隠されている疾患を見落とす可能性があります。2年に1度は眼科で目の検査をしてから眼鏡をつくるようにするのがベストです。

 

また、遠くをはっきり見たいからと度数を1.2や1.5に合わせて眼鏡をつくる人もいらっしゃいます。否定はしないのですが、緑内障や強度近視の人は、眼鏡の見え方を遠くに合わせると、近くを見るときに水晶体の厚さを調整する筋肉に負担がかかります。すると、目が疲れてしまいます。

 

細胞の酸化を促進する紫外線は目の健康に悪影響です。眼鏡をつくるときは、UVカット仕様を選ぶようにしましょう。日差しの強い日は、「まぶしさや紫外線を避けるためにサングラスを」と考えるのは正しいです。ただ、レンズの色が真っ黒でも、UVカット仕様でなければ紫外線は透過します。

 

100円ショップなどではUVカット機能のないサングラスも売っているので、購入する際はマストで確認しましょう。さらに、眼鏡のコーティングなどの機能は、数年で劣化すると言われています。眼鏡もサングラスも、2年程度を目安にチェックしてください。

「老眼鏡をかけると老眼が進む」と思っている方もいるようですが、これは間違いです。老眼はどうしても進むもので、老眼鏡をかけているから進行するわけではありません。近くのものが見えにくくなったら、素直に老眼鏡を使いましょう。

 

ただし、100円ショップなどで売られている老眼鏡は、サンダルやスリッパと考えてください。ちょっとしたことに使う分にはいいですが、長く本を読んだりする場合は、眼鏡店でつくった自分に合ったものを使うようにしましょう。

 

コンタクトレンズ選びも重要です。コンタクトにも性能の違いがあるので酸素透過係数などの数値を参考にするとよいでしょう。ただし、人によって向き不向きがあるので、事前に眼科医への相談は必須。コンタクトレンズをつけたとき、「なんだかゴロゴロする」「どうしても目が乾く」など、人によっては違和感を覚えることがありますが、これは目からの大切なシグナルです。違和感が続くようなら使用を控えること。そのためにも、眼鏡も一緒に持ち歩くことを心がけてください。

 

ソフトコンタクトレンズの手入れは、従来、「煮沸し、タンパク質除去剤で洗浄し、保管液を入れたケースで保管」という面倒なものでした。そこで登場したのが、ワンステップでケアできることをうたった洗浄・保管液です。画期的な商品かもしれませんが、これでは「アカントアメーバ」という菌を殺菌できません。実際、このタイプの製品が発売されて以降、アカントアメーバ感染症の症例が増えているのです。それを防ぐにはなるべく「1day」のコンタクトレンズを使うか、こすり洗いをしっかりする必要があります。

 

眼鏡、老眼鏡、コンタクトレンズ、どれにも言えることですが、購入する際は、「手元を見たい」「遠くを見たい」といった曖昧な表現ではなく、「針仕事をする」「パソコン作業が多い」など、目的を明確にする。そうしないと、適切な度数のものが仕上がりません。

 

 

■スマホの「夜間モード」もあまり意味はなさそう

 

少しくらい見えにくくても眼鏡をかけずにがんばったら視力は戻る。眼鏡のかけ外しを頻繁に繰り返すと近視や老眼が進む。そう思っている方がいるようですが、これも間違いです。

 

視力にピッタリ合わせた度数の眼鏡を使うグループと、少し度数を弱めた眼鏡を使うグループで経過観察をした臨床実験では、「両者において近視の進行具合に違いはない」という結果が出ています。

 

目薬の使い方にも注意点があります。市販薬の中には「充血止め」をうたった目薬がありますが、このタイプの目薬は一時的に充血を解消するだけで、充血の根本原因を取り除くことはできません。根本原因を断たないままにしておくと、目の状態はより悪化してしまいます。また、ドライアイやアレルギー反応で充血しているケースであれば、症状に対応した目薬でないと意味がありません。

 

「抗菌作用」をうたった目薬の多用も考えものです。こうした目薬を日常的に使っていると、菌に耐性ができてしまい、逆に菌が増えていく恐れがあるのです。目のかゆみ、充血などの症状があったら自己診断せずに、専門医に相談のうえ根本原因を探り、処方された目薬を使うようにしましょう。

 

 

パソコンやスマホ、LED電球などから発せられる「ブルーライト」が目の健康を害するという指摘があります。これを遮断するため、ブルーライトカットの眼鏡が世にあふれています。しかし、ブルーライトカットの眼鏡はあえて使うほどのものでもない。それが、眼科専門医である私の見解です。

 

眼科の医学会で「ブルーライトは目によくない」と指摘されたのはたしかです。しかし、具体的にブルーライトが目にどんな悪影響を与えるのか、はっきりはしていません。しいて言うなら、見ているものの色や形をハッキリ捉える機能を果たしている「黄斑」への影響でしょうか。

 

前述したように目の中の視細胞を構成する色素である「ルテイン」と「ゼアキサンチン」は加齢とともに減少します。そうすると、ブルーライトの悪影響を受けやすくなる可能性があるかもしれない……という程度です。

 

また、仮にブルーライトが本当に目に悪かったとしても、ブルーライトカット眼鏡でブルーライトを完全に遮断することはできません。カット率はせいぜい30〜50%ほどのもの。まったく意味がないわけではありませんが、気休め程度にしかならないのです。

それと同じ理由で、スマホの「ナイトモード」も目の健康にとってはあまり意味があるとは思えません。それより、夜中に布団の中でスマホを目に近づけて長時間見続けることのほうがずっと目の健康を害します。ブルーライトを気にするくらいなら、スマホの長時間使用を遮断したほうがはるかに効果的です。

 

私たちは日々、様々な光に囲まれて生きています。大昔と違い、今は夜になっても人工の光がいくらでもあります。ブルーライトが目に悪影響を及ぼすのか否かは微妙なところですが、寝る前にブルーライトを見ると睡眠の質が低下することだけはわかっています。それを避けるためであれば、ブルーライトカット眼鏡は効果があると言えるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

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