エピソード29



第二のカワセミの巣穴を

短時間で見つけられたのは

カワセミの協力が大きかった。


探している時

私の頭上でひと鳴きし通過する

それはまるで

導いてくれているようだった。


縄張りは川だけでなく四方に持っている。線でなく円の縄張り、コースも三通り以上、

こんな事が分かったけれど、

カワセミとの関わりは難しくなった。

新しい巣穴は民家の近く

怪しげなオッチャンがウロウロしてはカワセミに迷惑になる。


巣から離れた池に魚を捕えに

来る回数で

ヒナの存在は

確信出来た。


直接見てはないけれど

オッチャンは

嬉しかった。

そして

密かに祝福した。

おめでとう!!

頑張った!




オマケ(母鳥の大芝居)



川に通っていた6月のある日。

傷を負った様子の一羽のカルガモを見つけ

急いで家から段ボールやバスタオルを持って現場に行って

みると

上流を涼しい

顔でカルガモ

親子が一列に

上って行くのが見えた。


だまされたー


その時初めて

体験した母鳥の大芝居は

微笑ましいもの

でした。




終わりに

長々と

お付き合い

ありがとうございました。

あれから30年、

今も川の近くで住んでいるオッチャン。

今は足と腰を痛めてしまい

川に行くこともあまりない。

だから

カワセミと出会う事もない。

このストーリーは、私が実際に観察して描いたものですが、

遠い昔

川に魅せられて思う存分遊んだオッチャン

が自分で

あるような

ないような・・


ただ夢中で没頭出来た日々が

懐かしく,

この話が残せた事に感謝する昨今です。