こんにちは、ヒーリングセラピーWelina 千恵子です。
前回の記事の続き的内容
というか、まずはおさらい的な。
セラピストをやっていると、
ある疑問にぶつかることがあります。
「あんなに変わったのに、なぜまた戻るんだろう」
クライアントさんが、セッションのたびに
「すっきりした」「楽になった」とおっしゃる。
でも数週間後、また同じテーマで戻ってくる。
最初はホメオスタシスのせいかな、
と思っていました。
身体も心も、元の状態に戻ろうとする力がある。
それは自然なことだ、と。
でも、あるときふと気づいたんです。
これ、私のセラピーだけじゃない。
ほかのセラピーも、ワークも、メソッドも、
みんな同じ現象が起きている、と。
で、共通するものがあるな、と。
私自身のセラピーの歩み
ヒーリングセラピストとして約25年。
最初にメイン活動していたのはレイキでした。
手を当てて、エネルギーを流す。
シンプルだけど、確かに何かが起きる感覚がありました。
その後、ロミロミ、ボディワークが
メインになっていきました。
身体に直接触れることで、
言葉では届かない深いところに働きかけられる。
そういう実感がありました。
そして約8年前、
今のユニバーサルクリエイションセラピーの
元となっている
スピリチュアルレスポンスセラピー(SRT)を
学びました。
ペンデュラムを使い、
魂のレベルから不調和なエネルギーや記録を解放していく。
解放系・クリアリング系の中でも、
かなり体系的で深いアプローチです。
これは面白かった。
クライアントさんの反応も良かった。
でも、変化する人もいれば、
変化してまた戻る人もいる。
ある時、セラピー受けられて
「今まで感じたことのないくらいの至福感を感じた」
と言われた方がほんの数日後に、
「今の状態に違和感があるから戻してほしい」
と言われました。
それがきっかけとなり、
色々と調べたりすることになりました。
「解放しても、戻る」の正体
色々と調べ、考えていくうちに、
一つの概念にたどり着きました。
シャドウです。
ユング心理学が提唱する、
「見たくないから無意識に押し込めた自分の側面」。
怒り、嫉妬、恐れ、弱さ——
「こんな自分はいてはいけない」
と否定してきたものたち。
そこで気づいたんです。
SRTをはじめ、
ほとんどのクリアリング系・解放系のメソッドは、
シャドウを無視しているんじゃないか、と。
いや、正確に言うと——
シャドウという概念自体が、そもそも存在していない。
これらのメソッドの多くは
「ネガティブなものは除去すべき問題」
として扱います。
でもシャドウワークの本質は真逆で、
「ネガティブに見えるものも、統合すべき自分の一部」
という考え方です。
消そうとすればするほど、シ
ャドウは形を変えて戻ってくる。
「解放しても戻る」のは、
ホメオスタシスのせいだけじゃなかった。
シャドウが統合されないまま残っているから
だったんです。
解放系から、受容系へ
ユニバーサルクリエイションセラピーは、
この数年、自分のオリジナルな
セラピーにしていくために
自分の納得いくよう、
色々と変えたりしていました。
が、
去年に名前を変えたとき以上に
この春から、全然逆方向とも思えるくらい
内容を変えることにしました。
「消す・除去する」から
「受け入れる・共にいる」という、
マインドフルネス的な
「そのまま見る」の流れ・・・
よりも、もう少し先を見越したものにしていこう
というか、より本質的なものにしていこう、と。
ただ見るだけじゃなく、
それを自分の力に変えていけないか。
ゼロポイントとの出会い
そこでたどり着いたのが、
ゼロポイント(ゼロポイントフィールド)の概念でした。
全ての可能性が未分化のまま存在している場。
ポジもネガも、まだ分かれていない状態。
「今、ここ」そのもの。
これは、マインドフルネスが言う
「今この瞬間」とも重なります。
でも量子物理学的な背景を持つこの概念には
もう一つ重要な含意があります。
ポジティブもネガティブも、
もともと同じエネルギーの異なる表れに過ぎない。
だとすれば、ネガティブを消す必要はない。
向きを変えるだけでいい。
転識得智との接続
ゼロポイントを調べていくうちに、
ある仏教の概念と重なることに気づきました。
転識得智(てんじきとくち)
——唯識仏教の言葉で、
「煩悩や執着(識)を、そのまま智慧(智)に変換する」
という考え方です。
消すのでも、抑えるのでもなく、
そのものを資源に変える。
シャドウだと思っていた怒りが、
境界線を守る力になる。
深い恐れが、繊細な感受性になる。
嫉妬が、自分が本当に望むものへの羅針盤になる。
ゼロポイントの解釈は色々とありますが、
これなんだな と思いました。
解放系の「消す」でも、受容系の「見る」でもなく、
「変換する・活かす」。
これが、今の私が向かおうとしている方向です。
ツールはまだ使う。まだそれが必要な理由。
ただ、正直に言います。
ゼロポイントに立つ、
シャドウを統合する、転識得智を体現する——
これは簡単ではありません。
フラットに、あるがままにいられる瞬間もあれば、
全然そうじゃない瞬間もある。
だからユニバーサルクリエイションセラピーも、
SRT時代から使っている
ペンデュラムを手放していません。
(種類は変えましたが)
「転識得智?
あ、そういう概念があるのね
じゃあ、それ取り入れよう!」みたいな
簡単な話じゃないんです。
なぜなら、本当にそれにアクセス出来るには
取り扱えるようになるには
様々な統合が必要ですし
意識も、フラットにしておく必要がある。
ツールに頼ることを、
「それは違うんじゃない」
「モノに頼らずやっていくのが本来の状態では」
という考えがあるのは、
とてもとても同意します。
しかし、これって、
本当に、その意識状態になるには
かなりの訓練が必要。
完全なるサレンダーし、
何もジャッジせず
フラットに見ていく必要があります。
ですが、
ツールを使うことで、
意識を「そこ」に向けることで
ゼロポイントに近づきやすくなる。
完全にフラットでいられないからこそ、
ツールが補助輪になってくれる。
そしてその補助輪的役目である
ペンデュラムなどのツールを使いながら、
少しずつ転識得智の感覚に近づいていけるなら、
それでいいんじゃないか。
最終的にツールが不要になる日が来るかもしれない。
でもそれは、その時でいいのでしょう。
道は、始まったばかり
転識得智は、仏教では
数えきれないほどの時間をかけて極める道
とされています。
それだけ、深いものだ ということなのでしょう。
私も、
ユニバーサルクリエイションセラピーが
完璧なメソッドであるとは
思っていません。
ただ、この方向に向かっている。
その在り方そのものが、
すでに何かを伝えるんじゃないか、
と感じています。
自己統合とは
自分の闇をも受容すること。
受け入れられなかった自分を受け入れること。
それを通しての自己変容とは
あらゆる可能性を自分にゆるしていくこと。
ゼロポイントの「ゼロ」は、
仏教でいうところの「空(くう)」。
それは
何もないのではなくて
あらゆる可能性を秘めたもの なのです。
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