私自身も、戸別訪問の仕事をしていたけど、
「こうしてう呼び鈴鳴らされるのは、本当に迷惑だろうな…」
という後ろめたさからは、何年たっても解放されなかった。
二度と来てほしくないから、私自身は断固とした態度で断る。
たいてい、それでOK。
もう行きたくない、と思わせるほど断固とした態度をとるのは、ちょっと心痛まないでもないけど。
以前、埼玉のアパートで、偏頭痛で仕事を休んで唸ってた朝のこと。
呼び鈴が鳴るので(インターホンなんてものは付いてなかったのよ。陽当たりいいのだけが取り柄の安アパートで)、渋々返事をすると…。
「百点満点の○○くんで~す」
という能天気な若い男の声。
ドアスコープからコッソリ覗くと、痩せてメガネをかけたオタクっぽい若い男が、大きなカバンを肩から下げて立ってる。
もちろん、返事は
「お断りします。
お引き取り下さい」
しかし奴はこう切り返した。
「あの~カンケーないんですけどぉ~」
どういう文脈だ?
日本語、わかって使ってんのか?
いろいろ、罵倒してやりたいのは山々だったけど、こっちは偏頭痛で目も開いてられない。
「カンケーねぇってんなら、カンケーねぇんだろ。
少なくとも、私には。
そこで勝手に、好きなだけしゃべってろ」
たっぷり5分以上は何か一人で喋ってたけど、状況が飲みこめたのか、ようやく去って行った。
理由は何であれ…仮に激怒した私があの男を怒鳴りつけるためでも、とりあえずドアオープンには成功していたであろうあの切り返し。
当時の職場で、私らが受けた研修の講師は
「ドアオープンがうまくいけば、もう1件契約はもらったようなもの」
って言ってたけど…。
その展開で、私がそいつから何か買うとも思えないな…。
しかし、ありゃいったい、何のセールスだったんだろう…
今朝来た大馬鹿野郎は、エホバの証人の布教の一行。
中年の男女各1名と、明らかにお出かけ服の小学生くらいの男児が2名。
呼び鈴を鳴らすのと同時に、庭でライムの吠える声。
普通に
「ハイハイ、わかったよ」
と出て行こうとしてたけど、途中で猛ダッシュ
明らかにライムの吠え方が、いじわるされたりからかわれたりしたときの声に変わったから。
玄関を開けると、フェンスの外にいたのは中年の女。
お決まりの勧誘のセリフを滔々と話してるけど、ライムはフェンス際を行ったり来たりしながら吠えてる。
断り文句を言いながら、そいつらが連れてきたガキ共が、ライムをからかってたと判明して私は怒り爆発
怒鳴りつけてやっても良かったが、ご近所の手前、やめておいた。
今さらだけどね。
で、聞えよがしに
「やめなさいねライムちゃん。
ウルサイって言われるのはライムなんだから。
もう大丈夫だよ」
ってなぐさめてたら、ガキの一人が
「バーカ!」
と捨て台詞。
何度も捨て台詞をくり返すガキを、男女2人はたしなめるでもなく、知らん顔で去っていく。
あれが布教活動ねぇ…。
連れてる子供は、別の信者の子供だそうだ。
以前の職場の同僚で、エホバの証人の信者がいて、教えてくれた。
彼女も小さい頃から大人の信者に連れられて、布教に歩いてたんだって。
こうして、訪問した家で断られるのも修行の一環だとか。
でも、修行なら信者内でやってくれって言いたいけど。
とはいえ、彼女は礼儀正しくて優しくて親切で、本当にイイ人。
だから新興宗教大嫌いな私にも、今までエホバの証人のイメージはそんなに悪くなかったけど…。
しつこいようだけど、あれが布教活動ねぇ…。
あれが、「信者」ねぇ…。
勝手に他人の家に押しかけて呼び鈴鳴らして、捨て台詞残して去っていくのが、「信者」のする布教なのかぁ…。