5月のこと

 

 

5頭だったか6頭だったか

緊急で保護がありました

 

 

その2日後、

明日、保護の手伝いができるか?

と保護団体代表さんから緊急連絡

3頭を引き取り

 

 

その翌日、また連絡

 

 

老人女性の一人暮らし

身寄りはなし

施設入居したが

自宅に犬が取り残されている

 

 

『人懐こいポメラニアン男の子』

 

 

困り果てた老人福祉施設?の方が

代理で相談を入れたらしい

 

 

その後、GO!に連絡が入ったのでした

 

 

ポメラニアンでしょ?

人気犬種でしょ?

みんなほしがるでしょ?

 

 

と思っていたら

『心臓病だから、行き場がない』

 

 

一週間ですでに8頭くらい

無理して緊急を受け入れた

そしたらまた、

行き場がない犬が出て

 

 

引き取り手が誰もいないって

 

 

なんだか心が病みますわ

作っていた鹿肉煮

時間をかけてあと少しで完成

だったのを、

緊急保護のため

約20キロ廃棄処分した

 

 

本当にごめんなさい、鹿さん

鹿の命を粗末にした私

罪悪感と、

犬の保護を引き受けたことで

なんだか苦しくなった

 

 

でも今までの経験上、

知ってしまっている

 


苦しみなんてほんの一時で

すぐに山を登ってしまえば

あとは楽になる

 

 

自分一人の闘い

ケージに閉じ込められた野犬達を

私が保護しないと

どんどんと病気になり死んでいく

そういう経験があると

 

 

どんな事にも踏み出る ハードルが

すごく低くなってしまって

結果引き受けてしまった笑


多くの方に助けてもらい

多くの『できることで助けたい』に

甘えながら、

人に感謝して活動できています

 


我が家にやってきたポメラニアン

 

人懐こい と聞いていたのに

GO!のことは苦手な部類だったらしく

 

 

触ろうとすると噛みつくし

首回りもダメ

背中もダメ

 


本気になって嫌がって

ギャンギャンギャン


それが人(GO!)にだけでなく

とにかく他犬がダメ

 

 

この子をハウスに入れてから

ほかの犬達を犬スペースに出さないと

向かっていき歯を当てる

叱るより事故予防しかない

 

 

この作業の面倒くささよ


ほかにも新しい子たちがいたから

それぞれ1頭ずつハウスから

入れ違いに出して、トイレしつけ

 

 

1回のご飯~トイレまでの流れ作業が

全員終わるのに3時間



自分のことが何もできない

無になるしかない時間


こうやってトイレを教えます

苦痛なんですよマジで…


重三郎は、触れないので

抱っこハウスに入れるのはやめ

板を2枚左右に持ち

壁を作ってハウスへ誘導していました

 

 

完全フリーで過ごしてきたんだ

ハウスは恐怖の場所でしかないらしく

 

 

とにかくハウスへ入れようとすれば

歯をむいて怒ってきて

毎日が格闘でした

 

 

数日間、名前もなく

『この犬』とか『かみつき』

とGO!は呼んでいました

 

 

バスタオルをたたみ、

まるめて体を触ることからはじめ

素手で触れるようになると

やっとタッチ練習にシフトチェンジ

 

 

少しずつ、少しずつ

ご機嫌を損ねないように

GO!最も苦手です


そして名前をつけました

 

 

みんなから慕われ、転んでも立ち上がり

前に進んでいく

NHK大河ドラマの主人公

江戸時代のメディア王

蔦屋重三郎にちなんで『重三郎』

 

 

今まで老人と一匹の関係だった子

これからは多くの愛に恵まれて
ガチガチの心よ、溶けてくれ

 

 

呼び名は、ジュージュ

(ツタジュウにすべきでしたな)


撮りためていた写真のほとんどは

googleフォトで間違えて

消してしまいましたので

ありません 悲しすぎる

 

 

かろうじて残っていた数枚

 

 


 

『心雑音がありますね』と先生

 

 

 

お薬を毎日飲んでいます

心雑音なんて個性としか思えない

お薬で対処できるから

ペット医学は進んでいますよ


心臓病でも

程度により麻酔できるし

去勢手術もできますよ


 

 


歯もこのとおりピカピカにしました



 

 

 

手術後の傷をなめるので

ナメナメ禁止『たごさく』を作りました

いつもならキュッと締めるのですが

噛みますからできず…工夫 工夫

 

 

 

 

 



 

ほかの子に興奮して怒って

暴れてこんな状態に

 

 

もういい加減にしろ!

と何度怒ったことかわかりません

 

 

 

 

時々とても寂しそうな表情をします

ずっと一緒だった

おかあさん(老人の方)が恋しかったのか

 

 

でももう、この世では会えないんだよ

 

 

どの子たちもそうですが

どんなにつらい状況だったとしても

断腸の思いでも

飼育放棄は飼育放棄

 

 

犬にとっては何もかわらない

自分の家も、愛する人も失った

 

 

うちに来る犬は、全員そう

重三郎だけじゃないけど

 

 

だからこそ、

あまりかわいがってないけど

せめてここにいる間は

 

 

『人を頼ってみよう

何をしたら人が嫌がるのか

どう振舞えば怒られないのか

人が微笑んでいられるのか』

 

 

そう思える、考える犬になってほしい



ほかの子達と、そつなく過ごせるまでに

2か月を要しました

時間がかかったからダメじゃなくて

頑張ってできるようになった! 

もう他の子に噛みつきに行かない

それってスゴイしエライよ

 

 



重三郎の小さな世界

ビビりだからすぐギャンギャンするのは

変わりません アハハ

 

 

 

ペットシーツを交換していると

必ず手元に来てゴロン とします

 

 

正直、とてもジャマですが

 

 

「じゅうじゅ、エライね。

かわいいよ、だからどいて。」

ブルドーザー方式で

ズズズと押しても今は怒らない

嬉しくて何度もやってくる

 

 

重三郎くんは

気難しいところがあっても

お利口にすごせるようになりました

 

 

ハウスに入っていると

誰もその隣に行こうとしない

犬達には暗黙の了解

 

 

 

重三郎は、

GO!や犬達に多くのストレスをくれました

そしてまた、GO!や犬たちから

ストレスを日々受けてきました

 

 

お年寄りとのんびり暮らしから一転

騒がしい第二の生活

 

 

そして今は

ごはんの時間になれば

自分からハウスに入って待てるし

寝るときはきちんと

やはりハウスに入っていきます

 

 

保護時から想像できないほど

飼いやすい家庭犬になりました

もちろんシーツトイレで

失敗ありません 優等生です


そんな重三郎くんは

9月に宮城県仙台市へ行くことが

決まりました


もう10年ほど前

殺処分場から保護したチワワ

タイガー君がいたお宅です

 


タイガー君が亡くなり3年

重三郎君に見えるタイガー君の面影



時々「どうしているかな?」

富士市から仙台市へ越された

ご夫妻のことを考えていました

 

 

もしかしたらほかの子を

迎えているかもしれないけれど…

思い切って連絡してみよう

だってタイガー君にしか見えないもの

 

 

すると久しぶりのママさん

『嬉しいです。ぜひ!』って

 

 

そして、パパさんと時々『GO!さんどうしているかな、って話してた』って


ずっと連絡が途絶えていても

信頼している方は切れることがない

心から信じていられる関係は

連絡の有無ではないのですね

 

 

もう会えない、重三郎の元ママさん

ジュウジュはお利口になって

もうじき仙台に行きます

とても素敵なご家族です

 

 

そこが本当の、

最後のおうちになるんです






タイガー君が姿をかえて

下りてきたとしか思えない笑



飼育放棄

心臓病ポメラニアン

重三郎、

新家族が決定!

仙台へ行きます


タイガー君の生きた証を

次はあなたが引き継ぐ番

 

 

ギャンギャンして

ママさん、パパさんを

困らせることのないようにね

 

 

ちびちゃんと

良い姉弟になれますように



ジュウジュ、よく頑張ったね

おめでとう

もう少しうちでよろしくね
 




 

ポメラニアン

重三郎君、

幸せに