ポスチャースタイリスト古谷維久子です。
いよいよ最終日です。
元々、応募時は4日間のご奉仕の予定でしたが、
今は、様々な影響で3日間になっているそうです。
最終日のため、ホテルをチェックアウトして、
キャリーバックを引きながら集合地の桔梗門に向かいます。
初日までは、最終日のキャリーバックを
先に東京駅のコインロッカーに預けたほうがいいのか?
ホテルに預けて行こうか?
など、考えていましたが、どれも不要でした。
私たちが控室に使わせていただいた窓明館の
ロッカーが大きくて、大きくて。
機内持ち込みできる大きさのキャリーバックなら
4つほど並んで入れられるロッカーが
4つ連なっていて、それが8個以上あったかな??
大人も、体育座りをしたら、
十分入れるくらいの大きさのロッカーです。
そういえば、コロナ前は今の倍以上の
奉仕団を受け入れていたというのですから、
ロッカーも、半分も使っていない状態でした。
荷物の心配は解消され、
いつもの入口で、証明書提示と検温も終わり、
これが最後かと、少し寂しくも感じ桔梗門を通ります。
今回のご奉仕日の週末が、ちょうど、
春季皇居乾通り一般公開がスタートする時でした。
そのため、最終日は、乾門付近の清掃を担当しました。
一足先に、皇居のお花見も
させていただいたような気分です。
桔梗門から乾門へは、直線だとそんなに歩かないのですが、
いつものごとく、乾門に向かう途中に
皇居のいろんな場所を案内していただきました。
宮内庁の横を通り、最終日に案内していただいたのは、
天皇・皇后・愛子さまのお住まいの吹上御所のある北西部。
吹上御苑の中です。
こちらは、昭和天皇の意向で自然を取り戻すため、
できるだけ手をかけない管理がされています。
緑の多い皇居の中でもとりわけ木々が生い茂り、
多様な動植物が営みを続ける場所なのだそう。
確かに、皇居の中でも宮内庁庁舎あたりとは空気が違い、
これが、大都会の東京のど真ん中なのか?と疑うくらい。
森林の中に居るような感覚でした。
歩いていると、動物のフンがありました。
お聞きすると、天皇陛下は、
皇居に生息する「タヌキ」のご研究をされているのだとか。
その、「タヌキ」のフンでした。
それも掃除はしない、手をかけない管理です。
蛍も飛ぶそうです。
大自然です。
吹上御苑の中でも、
『結界』を超えると、さらに空気が変わります。
一歩一歩、丁寧に、心を込めて歩きます。
陛下ですら、乗り物から下りて歩いて向かわれるという、
賢所(かしこどころ)での拝礼をさせていただきました。
前日の天皇陛下のご会釈のことも思い出し、
貴重な経験をさせていただけること、
この場に、元気に来られたこと、
送り出してくれたみんなに、感謝の思いが沸き上がります。
ニュースで拝見したことのある、
皇居内生物学研究所脇の苗代(天皇陛下お田植えの田んぼ)
の近くにも案内していただきました。
令和7年4月15日(火)
天皇陛下が、苗代で水稲をお手まきになった配信を拝見し
『皇室は古式ゆかしく、種もみから蒔きます』
と、庭園課のかたに教えていただいたのを、思い出しました。
そのほかにも、四皇族
天皇・皇后両陛下と秋篠宮殿下・秋篠宮妃紀子さま
しか通れない、門の前まで行かせていただきました。
木製の、古い大きな観音開きの門でした。
皇居の催事には、全部を見せない秘密ごと
『必する』ことの意味も教えていただき、
頭が下がる思いです。
樹齢400年の盆栽がある盆栽苑
上皇上皇后両様が楽しまれたテニスコート
などにも案内していただきました。
もちろん、その分、通り抜けで
皇居の桜をめでにこられる方が気持ちよく過ごせるよう
乾門のお掃除も、頑張りました。
短時間で、めちゃくちゃ頑張りました。
ランチをいただいた後は、
もう、数時間で勤労奉仕が終わってしまう寂しさと
この3日間の貴重な体験に感謝の念と、複雑な感情でした。
午後は、お世話になった 『窓明館』
周りのお掃除をさせていただきました。
その時にも、いろんなお話をお聞きしました。
週末からの通り抜けに使うテントが、
紅白ではなく青白の幕だったんです。
その理由や
今は、皇宮警察庁本館として使われている
元枢密院の建物について。
国会議事堂の原型だそう。
その格式を感じます。
『窓明館』 のお掃除も終わり、
勤労奉仕終盤、団長と副団長の私が代表して、
天皇陛下からの賜りものを拝受しました。
場所は、宮内庁2階の賜室(ししつ)。
『窓明館』から宮内庁庁舎に向かう左手にある
枝垂桜が見事だったので、見納めができました。
賜室は、背の高い木製の扉が重厚で、
畳にしたら10-12畳くらいの広さだったかな?
勅使・総務課副課長さんから一団ずつ賜ります。
大きな黒い広蓋の真ん中には、
これまた大きな金色の菊の御紋がほられています。
その上に乗せられた御下賜品。
その時の賜品の持ち方が、両手で丁寧に持ち、
おでこほどの高さまで持ち上げて、
とても丁寧な扱いでした。
その動作一つにも、天皇陛下からの賜品を扱っているという
重厚さを感じることができました。
荘厳な授与式でした。
御下賜品は、
宮中の、催しものに協力された方に贈られる
菊の御紋入りの和三盆
勲章受章者が記念品として受け取られる皇居のお写真。
奉仕団は両方をいただきました。
和三盆、もったいなくて食べられない。
お盆にでも、ご先祖様と子供たちといただこうかな?
この宮内庁2階の賜室(ししつ)
こちらで、この勤労奉仕団の抽選をされているとか。
その抽選の秘密もお聞きしました。
抽選に関する都市伝説は、やっぱり伝説でした。
宮内庁舎に入る前に、お外で少し待ったんです。
風が吹いて、ちょっと寒かったんです。
勅使が来られるのも時間があったんです。
そして、緊張もあったのか、お手洗いに行きたくなって・・・
でも、宮内庁庁舎だし、
御下賜品を承る式だし、
でも、多分、窓明館 に戻るまでは厳しい。。。
担当の佐野さんにお願いして、
宮内庁のお手洗いをお借りしました。
佐野さん、ご迷惑をおかけしました。
宮内庁庁舎のお手洗いをお借りするという、
一般人にはそうそうない体験もさせていただきました。
窓明館で待っていた団員には、
団長からお一人ずつ、御下賜品をお渡ししました。
最後、総務課のかたのご挨拶があり、
3日間の皇居勤労奉仕が終了しました。
門を通り皇居外に向かう私たちを
最後まで見送ってくださった総務課のかた、
ありがとうございました。
佐野さん、渡辺さん、皇居庭園課の皆様、
大変お世話になりました。
ほんの少しでもお役に立てたら嬉しいです。
今回の勤労奉仕で、それはそれは、
貴重な体験をさせていただきました。
言葉の選び方、一つ一つの所作、
私たちへのお心遣い、人としての在り方、
その素晴らしさにたくさんのことを学ばせてもらいました。
ご奉仕させていただき、ここまで深く感動し、
身の振る舞いを考え直すとは、思ってもいませんでした。
日本人としての誇りを胸に、
より丁寧に、あらゆるものを大切に
自分の使命・役割を全うしていきたいと思います。










