1)いま日本は国家の国体が失われ、日本人は国家のない民族のごとくバラバラになった状況である。日本だけではない。この状況は、世界の民族と民族国家を崩壊させ、グローバリズムで人類全体を均質の労働者化し(新植民地化)、ユダヤ資本による直接の企業統治の支配下に置こうとする流れに沿っている。これはユダヤ資本・ネオコン勢力の200年以上にわたる不断の攻撃の結果であり、200年以上にわたってそれに対抗できなかった各民族国家政権の重なる敗北の結果である。具体的には世界のユダヤ勢力は、フランス革命でフランス王国を崩壊させ、第一次世界大戦でドイツ帝国、オーストリア帝国、ロシア帝国を崩壊させ、第二次世界大戦で日本帝国とドイツ第三帝国を崩壊させ、さらに戦後レジームの強力な支配でアメリカ合衆国をはじめとする世界の民族国家を崩壊させてきた。そしていまウクライナ戦争(エマニュエル・トッドらはこれを第三次世界大戦と呼んでいる)で、プーチンのもとで再自立したロシア帝国を再度崩壊させて経済植民地に逆戻りさせようとしている。いまロシア帝国を除く世界の民族と民族国家は、ロイター通信などのユダヤマスコミやバイデン政権をはじめとするユダヤ・ネオコン勢力の圧力によって、その固有の歴史も文化も神話も共同体も喪失する方向に自ら突っ走っており、各民族は自らの独自性も創造力も失おうとしている。
2)このような状況にあって、日本の有識者の多くは、日本民族の伝統と共同体を守るために、まず天皇への忠誠心を基本として日本民族の意識の再統一を企図している。すなわち戦前の国体に戻そうというわけだ。確かに戦前の日本人の厚い忠誠心は強力な日本民族国家を造っていた面がある。しかしそれは大きな矛盾も抱えていた。ルーズベルト政権やチャーチル政権などのユダヤ勢力による激しい攻勢もあったが、結局は内面で反発する日本民族自身の精神が戦前の国体を滅ぼしてしまったとも考えられるのである。そもそも戦前の国体の成り立ちそのものが、国際ユダヤ資本であるロスチャイルド家、その子分のジャーディンマセソン商会、さらにその子分のトーマス・グラバー、さらにその子分だった伊藤博文や岩倉具視らによって急遽の明治維新でかなりいい加減に作られてしまったからだ。世界一優秀だった江戸幕府政権をそれらユダヤ勢力の商売のために崩壊させ、なんの実力も統治力も国家経営の歴史もない天皇家を引っ張り出して、彼らに都合のいい政権を造ってしまった。この点、インドのムガール帝国を崩壊させ、中国の清朝政権を半植民地化した流れと同じである。
3)日本人の新たな国体は日本人の真の神話・歴史から構築されるべきだと思う。日本人の真の神話・真の歴史は、日本人の源流である縄文日本人から始めなければならないと考える。この縄文日本人にこそ全ての日本人の一致した故郷があり、全ての日本人の共通項があるからである。そこで日本の新国体論のベースとして、縄文日本人について考察を深めていきたい。今回はその1として、国土交通省の竹村公太郎「氷河期を謳歌した人類の謎 ―地形の視点―」を考察させていただきたい。以下フミヤス流要約。
「2万年前のウイスコンシン氷河期(最終氷河期)の海面は現在より140mほど低下していた。海面を140m下げると、山地形の海嶺が海の上に浮かび上がる。琉球海嶺の諸島は連続した地形となり、台湾と沖縄諸島は陸続きとなる。伊豆・小笠原・マリアナ海嶺の諸島も切れ切れの連続した地形となっていた。日本列島を中心にして大きな湾になっていたのである。(→詳細は本文)
こうして世界最大の暖流である赤道海流はこの湾の南口から流れ込み、北上して日本列島に打ち寄せて太平洋に出ていく。また一部は温かいままこの湾に淀んだ。地球全体がもっとも厳しい氷河期であったウイスコンシン氷河期において、暖かい赤道海流は日本と東南アジアで形成するこの湾を熱し、世界で最も暖かい天国のような地域を誕生させたのである。
この地域は果物の宝庫であり、陸に湿地があれば直播(じかまき)で稲も収穫できた。また赤道海流が魚類を次から次へとこの湾に誘導してくる。さらにユーラシア大陸は氷に覆われていたが、ナウマンゾウやニッポンカモシカの狩りができた。
縄文の人々はこの大きな湾をのびのびと行き来した。火山が爆発すれば他所へ移動した。氷河期の3万年間、東南アジア湾の人々は、温暖で、食糧が豊富で、戦いのない平和な時代を過ごしたと考えられるのである。 」 以上。
本文 →縄文人にウィスコンシン氷河期を乗り越えさせた南東アジア湾(元国土交通省・竹村公太郎)
