夫の死について
誰一人私を責める人はいない
でも私は、二ヶ月経った今でも
私が夫を救えたはず
と考えてしまう。
いつも飲み会へ出かける時は
私が送迎することはなく
誰かに迎えに来てもらったり
自力で行ったり
帰りはタクシーだったり
とにかく私をあてにしない
私も帰りを気にすることなく
自由にお風呂に入り
自分のタイミングで先に寝ていた
でも、あの日、もしも
夫の帰りを少しでも
気にしていたら?
いつ帰る?と聞いて
もう歩いて向かってるよ
と返事が来たら
なかなから帰ってこない
夫を気にして電話したり
近所を探したりしたかも
もしくは、迎えに行こうか?
とLINEしていたら?
運命はほんのちょっとした事で
変わりうる
夫が店を出る時間
通る道、
ほんのちょっとした選択で
事故には遭わなかったはず
そして、私の行動一つで
事故は避けられたはず
私はそれを出来る唯一の
存在だった
次男が夫の帰宅時間を尋ねた時
どうせ遅いと思うよ、
と嫌味を言った
もしあの時何時に帰るの?
と聞いていたら?
たらればは尽きない
もちろんそんなこと言っても
今更どうしようもない
それも含めて彼の運命
そうなんだけど、
どうしてもどうしても諦められない
私の失ったものが大き過ぎて
この思いは一生消えないと思う
私は一生後悔しながら生きていくと思う