裁判の中で被害者家族が
自分の思っていることや心情を
述べることができる制度があります。
警察の事情聴取でそのことを聞き
ただ一方的に裁判を傍聴するだけでなく
今の自分の心情を裁判官や他の方にも
直接聞いてもらう、この制度に
参加しようと思った。
義父も話したいとのことだったので
私と義父で、それぞれの思いを
証言台で話す時間をいただいた。
文面は予め考えてあって、
印刷してもって行った。
裁判の終盤、
私の話す順番が来て
促されるまま
証言台の前に立った。
紙は持っている。
でも最初の一言が発せられない。
何秒か沈黙した。
声を出した瞬間涙があふれそうで
話し出すのを躊躇した。
胸を押さえて息を整えた。
夫がそばにいてくれる気がした。
そこからは落ち着いて最後まで話せた。
書記官の女性も私の言葉に
涙してくれていた。
義父の陳述も終わり
いよいよ裁判も終盤。
検事の求刑は懲役3年。
弁護士は執行猶予を主張
人が一人亡くなっても
たった3年。
殺人事件ではなくて
交通事故だけれど
私にとっては殺人も同じ
たった3年
夫が亡くなった意味は
そんなに軽いのか
むなしくて
悲しくて
やるせない