夫が亡くなった交通事故の
第一回公判が今日あった
裁判に参加するのは初めて
のこと
私の母親、夫の両親、お姉さんたち
私の息子二人、そして
私の友達三人と息子の友達一人が
傍聴した
交通事故なので
裁判官一人
書記官一人
検事、弁護士各一人
あまり広い部屋ではなく
傍聴席も多くない
開始直前にひき逃げの犯人が
警察官二人に伴われて入廷
私はそこで相手の顔を初めて
見て、声も初めて聞いた
彼は自分の罪を認めて
反省の弁を述べ
私達に謝罪の言葉をかけた
時には涙ぐみながら。
飲酒運転の発覚を恐れ
自分がつかまったら
身内が非難されるのではないかとか
仕事を失うのではないかということが
怖くて逃げたと
救急車を呼ぶことも
警察に通報することもできず
もちろん後で自首することもできず
結局捕まったのだけれど。
夫は即死ではなかった
もしあの時引き返して
救急車を呼んでくれていたら
夫は死なずに済んだ
可能性が高い
全て今更だけど…
それも含めて夫の運命なんだけれど…
頭を丸めて
冴えない感じの中年の男を見て
怒りを感じるより
情けない感じがした
こんな人に轢き殺されたのかと
弁護士の言葉も
検察の言葉も
特に響かない
むなしくて
涙がひたすら流れた…