夫が交通事故で亡くなったあの日のこと

夫は飲み会のお誘いがあると必ず
「行って来ていい?」とLINEしてきた。

ダメと言っても行くのだろうから
その度に私は「はい」とか「了解」とか
返事をしていた。

でもなぜだろう?
あの日はそれを既読スルーした。
「はい」とは言わなかった。

それでも時間になると夫は出かけていき
そして帰らぬ人となった。

その日飲みに行ったことを
あまり快く思っていなかった私は
父親の帰宅時間を尋ねる息子に
「どうせ遅いでしょ」と
嫌味を言っていた。

翌日、次男が家を出るのが
早かったので
私は12時半にベッドに入った。

眠りの中で家の近くで救急車が
止まる音を聞いた。
それでも起きることはなく
まさかその救急車が自分の夫を乗せて行っただなんて夢にも思っていなかった。

そして、病院からの電話。
事故と聞いても、亡くなったとは
思いもしなかった。
ただ、夫の両親にも連絡した方がいい
と言われ、嫌な胸騒ぎがした。