昔、私の祖父母の家には小さな池があった。

池といえば鯉!といきたいとこだが

その池にいたのは金魚だった。

 

金魚の寿命がどれくらいなのかは知らないが

いつの間にか減ったり、また増えていたり

というサイクルを繰り返していた。

私は幼ながらに「ちゃんと繁殖しとる…」

と思っていた。

そういえば池は時々掃除されていたり

餌やりも丹念にされていたから

大切に育てていれば生きていけるんだなー

と思っていた。

 

ある年の夏祖父母の家に親戚が集まることになり

割と近くに住んでいた私たち一家は

先に到着してみんな(従兄弟たち)がくるのを

心待ちにしていた。

すると同じ年の従兄弟がやって来て

「来たよー」と言いながら勢いよく玄関から入ってくると、

すぐに池の前の縁側の戸を開けて

何かをドボドボー!っと池に入れた。

驚いて見てみると、それは金魚だった。

 

金魚が増えた。

 

え…増えるってそういうことなん?

繁殖してたわけじゃなかったのか…。

 

小学生ミルカ、ちょっと野生に対する畏敬の念が

カラカラ…と崩れた瞬間でもあった。

ちなみに減ることに関しては、

病気か寿命かで結構ホイホイ死んでいくと

祖母が言っていた。

諸行無常であった。

 

 

その日親戚が勢揃いしたので、

普段滅多に会わない伯父にも会った。

池の金魚を見ている私のそばへ来て伯父は言った。

 

「金魚は大きくなったら鯉になるんやぞぉ〜」

 

なるかい。

またからかいやがって。

小学生ミルカは伯父の方を見ずに「ならんよ」と言った。

まぁ、そもそも品種が違うので鯉にはならない。

金魚は鯉の子供ではないのだ。

その辺のことを分かっていてからかったのか

「おっ、賢いぜ?」とか言われたが

そういうことではなかった。

 

金魚ってすぐ死んじゃうねん。

鯉にまでならんのよ。

あと、増えるのは時々従兄弟が来て

金魚を足してるからねんよ?

 

何となく何かに裏切られた感じになって

筋違いなことを思いながら金魚を見つめていたのだった。

 

 

 

世の中にはミニサイズのものというのは

色々存在する。

品種改良されて小さく育つものもあるが

成長の過程で小さいうちに収穫されているものもある。

 

これがそう。

ででーん。

ヤングコーンよ。

 

新鮮なヤングコーン5本、木製まな板に並ぶ

 

実は割と最近までヤングコーンは

そういう品種なんだと思っていた。

八宝菜に入れる用に品種改良されたものなんだと

思っていた。(八宝菜の中でしか出会ってなかったからねぇ)

でも実はとうもろこしだった!

ワッサワサになるので間引きしないとダメらしく

その際に出てくるのがこのヤングコーン。

なので、間引きの作業をするこの時期にしか現れないらしく

私もスーパーでお目にかかったのは初めてだった。

(いや、あったかもしれんがスルーしてたのかもな)

 

ひとまず買ってきてから調理法を探す。

色々あったが、簡単なものを選んだ。

まずは外側の硬い葉を取る。

 

ヤングコーンの新鮮なヒゲと実

 

で、ヒゲが美味しいんだ!と

レシピを紹介しているほぼ全員が豪語しているので

ヒゲをアルミホイルで保護しておく。

ほんでこのまま、魚焼きグリルで焼く。

ヤングコーンのヒゲをアルミホイルで包む

 

表面も焦げたことだし、こんなもんかな。

調理済みのヤングコーン、アルミホイル包み

 

小さいナイフでそーっと葉の上から切って

パカーっとしてみる。

簡単に食べるならこれが一番美味い!

とのことだったので、私もそうした。

で、左の2本には塩、後の3本はバターと醤油をかけた。

焼いたヤングコーンのヒゲと実

 

ヤングコーンだね。

見たことある形照れ

 

ヤングコーンのグリル調理、バター醤油風味

 

ホクッとシャキッとしてて、美味しかった。

 

ヒゲはどうだろう。

どのレシピでも「ヒゲが美味しいんだ」と言ってるので

私の中では相当ハードルが上がっていた。

 

えー…感想としては、まぁ、実の方が美味しいですよ。

いや、言い方が悪いか。

実と同等なくらい美味しいですニコニコが正解かな。

そんなスジスジしてない。思ったよりジューシー。

 

そしてバターと醤油が良かったデレデレ

 

もっとたくさん出回るものなら、他の調理法も

試してみたいけど

多分…もうないんだろうなぁ。

レアなもん食べましたわ。