田舎の家というのは土地が余ってるからなのか
無駄に庭が広かったりする。
私が高校生の頃まで住んでいた実家は
小さい家と大きな庭という組み合わせだった。
庭がちょっと広いと人は何か植えたくなるようで
うちの母はよく何かの花の苗を買ってきては
せっせと植えていた。
趣味は庭に苗を植えること。
決してガーデニングとかではない。
植えたら満足してその後特に世話はしないのだ。
北陸は、今でこそ雪は少なくなったが
昔は1メートル積もるのなんて当たり前だったから
春になるのがとても待ち遠しかった。
暖かくなるのが本当に嬉しかった。
そしてもう雪も降らないだろうという時期になると
また母の何か植える病が始まる。
ある年、庭の中のベストポジションに
白い花が咲き出した。
世話もしてないのに偉いもんだねと思っていたら
そのうち花がなくなり、代わりに実がなりだした。
イチゴだった。
その時初めてイチゴの花が白いのを知った。
小学生の頃の話だ。
苗が小さいのと、母が何もしないのが相まって
苺の実はそんなにつかなかったが
それでもいくつかは赤く色付いて
知ってる苺の形になっていった。
これ以上待っても大きくならない…というか
もう食べないとそろそろ腐るぞという段になって
ようやく収穫して食べることが許された。
自分家でできた苺。
買ってきたのとはちょっと気分が違う。
私にも育てた感触などないがちょっと嬉しかったので
ウキウキで大事に食べた。
が。
想像の10倍酸っぱかった。
もはや甘さを感じない。
でもイチゴっぽい風味はあるので、かろうじて
苺を食べていると思えたが…
まぁそう美味しいものでもなかった。
昔の苺は本当に酸っぱかった。
ちゃんと農家さんが育てて
スーパーで売られている苺でさえ
今みたいな甘さはなかった。
(だから私は練乳が大好きなのかも)
ましてや素人の庭にできた苺なんぞ甘いわけがない。
…とまぁ、そんなことを思い出しつつ
現代の甘い苺をさらに甘く加工するのであった。
そろそろ小粒で安価な苺が出回る頃ですよ。
砂糖をまぶして少々置いておく。
そのまま鍋に入れて弱火でじんわり。
アクが出てくるので、何となくすくう。
勿体無い気持ちになるので適当にすくうことになる。
この後一旦イチゴから赤い色が抜けた感じになるが
そのまま煮ているとまたその赤色がイチゴに
入っていくので、そうなったら出来上がりと思っていい。
ジャムというか、コンポートみたいな気持ち。
これがあると何にかけても美味しくなるので
まずはフレンチトーストを焼いてみた。
ででーん。
どうですか。美しい仕上がりじゃないですか![]()
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…ライブに行く日の11時ごろ
気分アゲようと思って食べたやつです。
満足でしたよ!
現代の甘いイチゴで作ったコンポート。
そらぁ美味しいですよ。
あの頃の苺もコンポートにしたら美味しかったのかも
とかちょっと思う。
特にミルがチェックしたくなるようなものは
食べてないと思うが。
気になるらしい。
検閲を受けた。
この後、ライブへ行き夜の8時ごろまで
何も食べられなかった訳だが
割と甘いものは満足感があるから
(緊張とソワソワもあったからだろうが)
そこまでひもじくなることもなかった。
もう1回分くらいあるので
何か美味しいもの作ろう![]()





