ケアテイカーのあなたへ

お母さんの、話し相手をしてあげてきたんだね。
お父さんの、愚痴も聞いてあげてきたんだね。
子供のあなたには難しくて、よく分からない話だってあったよね。
家族から、ほかの家族の悪口を聞かされるのは辛かったよね。
だけど、あなたは、いつだって
優しく微笑んで、耳を傾けてきたんだね。
お母さんやお父さんが助かるなら……
ただそれだけだったんだよね。
弟や妹のお世話は大変だったでしょ?
トラブルばかり起こす兄や姉にも手を焼いてきたね。
ほんとうは、自分だって甘えたり休んだりしたかったよね。
だけど、誰もあなたのことに気を配ってはくれなかったんだね。
あなたは、家族の世話をすることで一生懸命だったね。
気がつけば、自分のことはいつも一番後回しにしていたね。
ただひたすらに、家族の役に立とうとして。
ただひたすらに、家族に必要とされたくて。
そして、あなたは……大人になった今も、
周りの人に優しくて、気配りばかりをしているね。
困っている友人がいれば、親身になって相談にのったり。
24時間年中無休で、誰彼かまわず尽くしてる。
家庭でも職場でも、学校でも、
周りの人に気をつかうし、世話を焼いちゃう。
だって、誰かの役に立っていることは嬉しいもんね。
だって、誰かに必要とされているって心地いいもんね。
必要とされていたら、
一人ぼっちにはならないもんね。
一人ぼっちにはなりたくないもんね。
でも、あなたは、ふと立ち止まって考えた。
「わたしが一番嬉しいことってなんだろう?」
「わたしは、なんのために生きてるんだろう?」
自分の本当にしたいことも自分の気持ちもわからない。
そんな自分に、あなたは気づいてしまった。
あなたが見失ってしまったものは、必ずもう一度取り戻せる。
だって、それは”なくした”わけじゃないんだよ。
あなたのなかに、ちゃんと「ある」ものなんだよ。
気付けたんだから、よかったじゃない?
いま、これからは自分に優しく♡
自分の気持ちを大切にする生き方を選んでみよう♡
あなたは、自分の気持ちを優先することが、怖いだけ。
だって、これまでそれが「間違い」だったから。
お父さんやお母さんから「✕」をつけられてきたから。
自分のことばっかり考えていたら、嫌われちゃうから。
でも、あなたは、もう大人だよ。
自分で選んでもいいんだよ。
もう、あなたは、自分で選ばなきゃいけないんだよ。
手放すべき問題を手放す勇気をもって、
もたなくてよい責任は取らない勇気をもって、
迷ったときに「わたし」が望むほうを選ぶ勇気をもって、
そんなふうに生きていけたらいいね。
思いやりがあって、愛情深いあなたの優しさは、
あなたがあなた自身に使ってあげるためにあるんだよ♡
