
自分のペースでゆっくりやったら大丈夫
「ぼくの色、見つけた!」より
(志津栄子 著 講談社)
ぼくの色、見つけた!
そういうのって、
一生のうちに何度も
あることじゃないからな。
つかまえろよ。
色覚障害の男の子が
コンプレックスを持ちながら鬱陶しく思ったりするお話なのだが、
自分の強みに気づいた時、
世界が美しくくっきりと見えて
それを表現したい…と
絵筆をとる。
そこでその子のお父さんが言ったのが
「つかまえろよ」という言葉。
私にもなんとなく経験があると思った。
主人公みたいに高尚なことじゃないから
回数的にはけっこうあるけど、
今ここで、この気持ちをちゃんと
文にしておかなければ、とか
(「後で」と思うと結局やらないで終わる)
もうちょっと違う表現がありそうだから
粘りたい気持ちにふたをしない、
探せ探せ、とか
(こちらは寝かせることもある。)
なんとなくいいなと思ったことを
ちゃんとメモしておかなければ、とか。
(「後で」と思うと大抵忘れてしまう)
あと、
ここに行ってみたいな、と思った気持ちを
「でも、」と打ち消さずに
行ってみた時の『外さなさ』、とか。
(やっぱ来なくてもよかったな、はなく、
ぜったい、来てよかった!って思ってる。
最近だと、松川地熱発電所だったり、
ビレッジマンズストアのライブだったり、
だ)
「つかまえる」っていい表現だなと思った。
そのとき思ったこと、
感じた、言葉になる前のなにか、
それをもし気づかないふりをしたら
あっという間に蒸発してしまう。
チャンスの神様は前髪しかないから
その時ちゃんとしっかり掴め、
みたいなこというけど、
それにも似てる気がする、
そんなことを考えさせてくれた本。
主人公の男の子だけじゃなくて、
父、母の気持ちも晴れるような、
そんな本だった。
親子で読んでほしいー!



