2023年の読書 118冊目

スクラッチ


僕の心臓はどきどきしてくる。

体温が上がる。

いいぞ。慎重につかみ取れ。

決して逃がすな。


コロナにより

バレーの試合はなくなり

美術のコンクールでさえ

審査なしになった。

青春まっただ中、なはずなのに…

バレー部・鈴音。美術部・千暁。

幼なじみの2人がぶつかり合った時、

そこには何が生まれるのか…!?



はあーヤバイ。

これは燃える。燃える本。

コロナであれこれ中止、中止となる中

行き場のない気持ちを抱えた

中学生達の

アツイ生きざまが書かれてる。


とにかく真っ直ぐな鈴音と

彼自身もびっくりするような

静かな情熱をたたえた千暁。

千暁はその気持ちを、

書き進めていたキャンバスを

真っ黒に塗ることで表現し

一旦は気持ちが落ち着いた、

かに見えたが

鈴音の真っ直ぐさが

それを打ち破った…!!!

そこからの芸術家・千暁といったら

ここに書いてしまうのもったいないな。

読め!読んで揺さぶられろ!




千暁のお母さんの

千暁が小さい頃の作品への気持ち、とか

美術教師・仙先生の

不思議かつ大きな存在感、とか

同級生文菜、健斗、とか

たくさんの魅力にあふれている

この本。


今年度の読書感想文課題図書だが

中学生に読ませて終わり、の

作品ではない!と思う!

ご賞味あれ。




「スクラッチ」

歌代朔 著

あかね書房






もうブックサンタの本、これ以上は

選べなくなってきたな。どうしよう…

5冊くらいで…と思っていたけど…