B524

以前、そう名付けられた猫がいた。


2013年8月18日

B524は、
保護猫シェルターである
東京キャットガーディアンへ、
推定1ヶ月齢のときに収容された。
10月末には、
早期去勢手術も施された。



2013年11月17日

初めてB524と出会った。

正直、前の週にも
シェルターに足を運んでいたのだが、
彼についての記憶は全くなかった。
俺も妻も完全にノーマークだった。

彼は、
きょうだいと思われる
キジシロの可愛らしい女の子、
B527と一緒にケージの中にいた。



彼女は自己主張が強く、
「私を見て!」
と言わんばかりに圧をかけてくる。
自然と追いやられるB524。



B524は、
こんな風に乗っかられても
まったく動じない子だった。

優しい子だな、と思った。

でも、実を言うと、
そのときの俺は、
B524ではなく、別の子に
心を奪われていたわけで…(^_^;ゞ


2013年11月23日

再びB524のいるケージの前へ。

彼は、俺たちを見つけると、
身を乗り出し、
ちょいちょいと手を出し
触ってきた。

同じように触ってくる子はいたが、
いかんせん、爪は引っかかるものだ。
俺は、少し身構えた。
でも、B524は違った。



まったく爪を立ててこなかった…。

この子、やっぱり優しい子だ(*^_^*)

と思った次の瞬間、
B524は後ろに
ズコッとバランスを崩した。



猫、びっくり( ゚д゚)!!!!
俺も、びっくり( ゚д゚)!!!!

いや、なんというか。

笑った。
とにかく、笑った。
写真を見返して何度も笑った。

この時期、仕事が立て込み、
ピリピリすることも多かったが、
昼休みにはこの写真を見た。
たちまち笑顔になれた。

一週間が経ち、B524の存在が
心の中で大きくなっているのを
はっきりと感じた。


2013年11月30日

この日、俺は昼から
旧友の結婚式に出席していた。
友人には悪いが、
式の間、ずっとそわそわしていた。

式が終わると同時に、
そそくさと会場を後にし、
速攻でシェルターへ向かった。

前回から今回までの間に
B524のFeLVの検査が実施されていた。
結果は陰性だった。

くうがいるので、
この検査結果は何より重要だった。
これで障壁は、なくなった。

スタッフさんに声をかけ
抱っこさせてもらうことにした。

彼は、とても人懐っこく、
俺の肩に手をかけるや否や、
顔をペロペロと舐めてきやがった(笑)
好奇心たっぷりに
俺の手や体を触ってきたが、
このときも一切、
爪を立てることはしなかった。

妻も恐る恐る抱っこしたが
すぐにこんな顔で(*´ω`*)
とろけていた。

B524は、
俺たちを選んでくれたのだと直感した。

「この子にします」

B524は、うちの子になった。

スタッフさんが
ホームページに載せる写真を撮影する。
いっこうにカメラ目線をしないB524。

結局、こうなった(笑)



帰りの車中、
B524に変わる
彼の新しい名前を考えた。

最初の候補は「はち」。
初恋の猫・十兵衛⑩と
愛する娘・くう⑨の弟だから、はち⑧。

うちの子に相応しい
いい名前だと思ったが、
大きな問題がひとつあった。

妻の滑舌がものすごく悪いのだ。
「はち」と言う度、
「ち」の発音がいちいち響く。
言語学的に言うなら、破擦音が強い。
こんな耳障りな音声を毎日聞かされては、
イライラが募って、
夫婦喧嘩につながりかねん(^_^;)

いかん…。
どうする…。
しばし、熟考…。


・・・・・。


キター(゚∀゚)ーー!!!


「ねぇ、ななは、どう?」
「なな?」
「この子、7月生まれでしょ」
「あ、そっか」
「年も、くうの2コ下だしね」
「??」
「さて、問題です。9-2はいくつ?」
「なな (*゚∀゚)!! 」
「正解」
「でも、女の子みたいな名前だね」
「いや、優しい子だから合ってるよ」
「そうだね。なな!ななくん!」

彼の名は、
B524改め「なな」になった。
誕生日は、7月7日に決めた。

ななはすぐに名前を覚えた。
くうは2年近くかかったのに(笑)

ななは呼ばれるといつも、
しっぽをブンブン振るか、
サイレントニャーで答えてくれた。

説明しよう!
「サイレントニャー」とは、
声を出さずに、
口をニャーの形に開き、
愛くるしい表情で我々を見つめる、
ななの必殺技であーる。
残念ながら写真はない!!

…。

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…。

なな。

ねぇ、なな。



愛する息子。
なな。


祝1歳。
誕生日おめでとう。


生まれてきてくれて
ありがとう。

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