「北を向いてください」
と言われたとき、
あなたは、無意識に
スマホのコンパスや
方位磁石を見ませんか?
実は、この世界には
北は2つある
ということをご存知でしょうか?
普段何気なく使っている
地図やコンパスですが、
実はこの2つの違いを知っておくだけで、
日常のちょっとした景色が
変わって見えるかもしれません。
今日は、
知っているようで意外と知らない
「真北(しんぽく)」と「磁北(じほく)」の
不思議な関係について、
分かりやすくお話しします。
地図の「上」はどっち?
不動のセンター「真北」
まず1つ目の北は、
真北(しんぽく)です。
これは、
私たちが普段見ている地図(Googleマップなど)で
まっすぐ「上」を指している方向のこと。
地球の自転軸の北端、
つまり「北極点」を指します。
どんなに時代が変わっても、
地球が回っている限り
場所が変わらない、
いわば
「不動のセンター」。
不動です!真北は動きません!
・国土地理院の地図
・Googleマップ
・建築図面
・風水・気学の正式な方位
これらはすべて
真北を基準に作られています。
お家の設計図や、
正確な土地の境界線を決める測量など、
プロの世界で「北」といえば、
この真北を指します。
磁石が示す北「磁北」
もう1つの北が、
磁北(じほく)です。
こちらは、
方位磁石(コンパス)の針が
「ここが北ですよ!」
と指し示す方向のこと。
実は、
地球そのものが
巨大な磁石のようになっている
ということは、
ご存知だと思いますが、
その「磁力の北」は
北極点とは少し離れた場所にあります。
しかも面白いことに、
この磁北は
毎年少しずつ動いています。
2つの北には「ズレ」がある
「じゃあ、どっちを信じればいいの?」
と思いますよね。
実は、
日本では真北に対して
磁北が西側に約7度〜10度ほど傾いています。
これを「偏角(へんかく)」と呼びます。
日本は西にズレているので
「西偏角」ともいいます。
偏角は時間と場所によって異なります。
偏角については、
国土地理院がホームページ上でも
公開しています。
たった数度、
と思うかもしれませんが、
このズレ、
決して小さくありません。
登山でコンパスを使うときや、
風水・気学などで
正確な方位を割り出したいときは、
この「ズレ」を計算に入れているか
が大きなポイントになるんです。
たとえば──
・吉方位だと思って出かけたのに、効果を感じない
・引っ越しや旅行後、なぜか流れが噛み合わない
こうしたケースの多くは、
磁北基準で方位を取っている
ことが原因であることも。
気学では、
真北を「北」としています。
磁北は常に変動しているため
家相や吉方位の鑑定の際に
同じ結果とならないからです。
なので、
普遍である北極点(真北)を
採用しています。
まとめ:日常に活かすなら?
-
正確な位置を知りたい時(地図や建築): 真北を基準にする
-
現場でサッと向きを知りたい時(スマホのコンパスなど): 磁北を指していることが多い
最近のスマホのコンパスアプリは、
設定で「真北を使用」に
変更できるものも多いですよ。
もし「自分にとってのラッキーな方位」
を調べたいなら、
一度設定をチェックしてみるのも
面白いかもしれません。
「北」という一言にも、
実は深いストーリーがある。
そんな風に考えると、
いつもの散歩道も
少し違った角度で見えてきませんか?

