4は、交換されると、その意味を増幅させるところがあって、
そのやりとりを見ていると、私は途方もなく、興奮する。
例えば、それは、内田樹先生と、養老孟司先生のやりとりをみていたとき。
内田先生は、バリバリ4の人で、養老先生は、4で心に火がつく人なんだよ。
ほら、養老先生は、虫が大好き。
おそろしい数の虫の標本を、所有している。
標本も、先生が解剖する人体も、媒体として、4的な機能を持つよねきっと。
四角い物といえば、お金だし、きれいにラッピングされたプレゼント。
哲学(?)という名のプレゼントを、二人で送りあっているのかも。
おもしろいのはね、この、
養老先生によれば、ヨーロッパにゆくと、どこの街でもいちばん豪奢なのは教会と劇場だそうである。
という説。
養老の本の中では、内田先生の説として語られている。
もう、誰から発されたものでも構わない。必要なひとに、必要な形で届ける。成熟した4の形を、わたしはいつも、彼らに感じる。
***
学校の制度性について、など(内田樹の研究室より)
http://blog.tatsuru.com/2009/11/06_1854.php
(中略)
たとえば学校というのは通常「装飾性のつよい、ことごとしい建築物」であるが、これはそこが「非現実的なことがなされる場」であることを子どもたちに印象づけるための仕掛けである。
養老先生によれば、ヨーロッパにゆくと、どこの街でもいちばん豪奢なのは教会と劇場だそうである。
「そこが嘘が語られるところだから」だ、というのが養老先生のご意見である。
「この中で語られることは現実の話じゃありませんよ」ということを外見の過剰な装飾性によってあらかじめ「おことわり」しておくのである。
学校もそうだと思う。
制服が決めてあったり、時間割があったり、煩瑣な「どうでもいい規則」が定めてあるのは、そこが現実の合理的判断が適用できない場であるということをダメ押しするためである。
そういう「非現実ですよ、ここは」という枠組みがあってはじめて、子どもたちは奇想天外な話や魂をわしづかみされるような理論を聴いても、チャイムが鳴ったとたんに「魔法から覚めて」、校門から走り出て、にこやかに現実に帰還することができる。
逆のケースを考えればわかる。
もし、学校が学校みたいではなく、教師が教師みたいではなかったら、どうなるであろうか。
子どもが街を歩いていて、いきなりゆきずりの見知らぬ人に「世界の成り立ち」や「人間心理の構造」などについて、洞察に富んだ理説を聴かされたらどうなるであろう。
うっかりマルクスやフロイトの理説など聴かされたら、ひとによってはトラウマ的経験になりかねないし、いきなり家を飛び出して革命家になったりしかねない。
だいいち、めはしの利いた子どもなら、端から説教癖の大人なんか相手にしないで逃げ出してしまうであろう。
学校という「虚構」があればこそ、そこでは「現実社会ではとても言葉にされないようなこと」が堂々と言葉にされる。
教室で道学者じみた説教を垂れていた先生が、職員室にもどると、いきなり「素」に帰って、げへへと下卑た笑い声を上げる、というような「魔法解除」の装置がビルトインされているがゆえに、他では決して聴くことのできない「道学者じみた説教」を黙って拝聴し、かつその影響を受けずに済むというようなアクロバシーが可能になるのである。
学校は一種の劇場である。
そこで教師たちは「教師たちの役」を演じているのである。
そして「楽屋」の一部は必ずこどもたちに開示されている。
子どもたちは教師が「仮面」をつけ「衣装」をつけた俳優にすぎないということを知る。
だからこそ教師が教える内容は、どれほど過激であっても、どれほど間違っていても、子どもたちをそれほど深く損なうことはないのである。
もし「学校の虚構性」を構築している制度的装飾をすべてはぎとって、そこを例えば「教育商品と代価の等価交換」が行われる生の現実だというふうに提示すれば、子どもは取り返しのつかないかたちで傷つく可能性がある。
舞台の上のできごとを「100%の現実」と錯認する観客がどれほどの衝撃を受けるか想像すればよろしい。
学校の制度性・儀礼性・虚構性は子どもたちを「現実」から守るためにある。
大人たちが学校で何をしているのかよくわからない。この制度が何のためにあるのかよくわからない。
子どもたちはその「よくわからない」状態に長期にわたって置かれることによってはじめて健全な知的成熟のプロセスに載るのである。
というような話をする。
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養老先生の「4」がいっぱい満ち溢れた書籍についてはこちらもどうぞ。
たまらんわー。
世界の墓巡りから身体を語る
https://ameblo.mom/foihyoi/entry-12224259987.html
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2018年01月03日 15:07

