―――「あなたが嫌いなあなた」を抱きしめる歓びをあなたに―――
わたしはずーっと、自分のことが嫌いでした。
自分以外のだれかになりたくってなりたくって、しょうがなかった。
だから、一生懸命、いろんな皮を被ったり、いろんな人の肩書きを借りたり、
すごいって言われる組織に所属しようとしたり、
住む場所を変えてみたり、いろんなことをしてみました。
でもね、わたしは、わたしにしかなれなかった。
どんなに、取り繕おうとしても、尻尾もお尻もでちゃう。
それを、社会性がないからだ、って、人に託そうとしたこともありました。
でもね、全任しようとすると、みんな離れて行っちゃうの。
やっぱりわたしの肩代わりなんてだれもしてくれないんだ、って
だから、もう、半分ヤケクソで、もう、自分しか見えないところへ行ってみようって思いました。
生まれ育った場所のそばだと、どうしても甘えちゃうし、人に任せたくなるから、
自分だけしみることのできない場所へ、とにかく行ってみようって思いました。
それで、わたしは釧路に来たよ。
愛知県民からみたら、ほんとに、ここは日本だろうかって思うくらい、
カルチャーショックしかなかった。
でも、だからこそ、その背景に浮き彫りにされて、
わたしは、わたししか見つめられない状況になった。
ああ、さびしかった。
ああ、気持ち悪かった。
すごく、こわかった。
嫌いな人ばっかりに出会ったときもあった。
なにをやっても、マゾっぽさがまさるわたしは、
いつも反吐がでそうなほどボロクソでも、自分のことを見つめてきた。
けれど、それをしつづけていたら、
そしたらね、なんだか急に、しあわせになってきた。
出会う人も、かけられることばも、びっくりするほどやさしくなった。
自分のことを温かい目で見つめられるようになってきた。
「全部、生まれる前に、あなたの魂が決めてきたシナリオを、
あなたは今生きているんだよ。」
そうやってスピっぽい人たちが言うの、大嫌いだったの。
だけど、そのことが、なんとなくわかるようになった。
なんだ、わたし、じぶんのこと大好きじゃん、ってやっとわかるようになった。
ずっと、大好きになりたかったんじゃん、ってやっと知った。
この道程を、誰かと共有したくって、
わたしは、数秘術を学んだり、ものを書いたりするのかもしれません。
ずっとずっと、コンプレックスのかたまりで、
どうにか早く、わたしでない何か、になりたかったわたし。
それは、わたし以外の何者にもなりたくなかった、わたしの魂の渇望のねじれでした。
「あなたが嫌いなあなた」を抱きしめる歓びをあなたに。
わたしを動かすすべての源は、いつも、そこからはじまります。
***
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