ああ、そうか、世界はそういう風に変わっていくんだ、
と世界は教えてくれるようで。

ああ、そうか、私は、こんなところまできたんだな、と。
ここのところ、そんなことばかり思っている。



昨日、私の中で、釧路の最後の砦がなくなった。
彼女は、わたしを釧路に引き付ける、最後の後ろ髪ひかれる対象だったけど、
それすらも、世界は離れたんだ、と思って、少し泣いた。


ほんとうに、世界は移ろいゆくんだな、と、実感して。


私のキロンとリリスはふたご座で、
いつも、ちょっぴり別れ際に切なさを持ってくる。


前にね、地元を出てくるとき、
ちゃんと愛そうって決めたの。


「また、旅に出ます」「北海道へ行ってきます」っていうと、
みんないろんな顔をして見送ってくれた。
さびしくなるわねえって。


あのとき、リリスが重なっていたから、
けっこうぜんぶ傷になった。わたしにとっては。


ああ、こんなに、みんな好きでいてくれてたんだ。
離れなかったら、知らなかったな。
それは、とても切ないことだった。


だったら、もっと言ってくれればよかったのに。
そんなに受け入れてくれるんだったら、もっと表してほしかった。
もっとここにいていいよ、って。君のこと、いいよって、好きだよって、そこまでいかなくても、感じいい子だな、って思ってるって、ちゃんと言ってくれたらよかった。
ぜんぜんわからなかった。

 

別れ際になって、いうなんて、ずるいよ。

 

そうやって思ってた。
だから、大切なことは、大事なことは、
好きだよって思ったら、
なりふり構わず、表現しようって決めたの。

 

大好きだよ。


だからこそ、そばにいられないこともある。
まず、愛すべきは自分。
それを見つめるために、離れなきゃいけないこともある。


生きてるんだから。

 

愛を感じるために。


日々、
生きてるんだから。