・・・・・・・っということで、ウクライナ戦争を見ていると、昔の大砲にあった薬莢の代わりに「装薬袋(bagged charge)」方式が主流になっているんですね。
これは砲弾と薬莢が一体になっているのではなく、砲弾と発射用火薬が別々になっているんです。
発射すると火薬袋は燃焼してしまいます。
このためひと昔の砲兵隊陣地にあったような「薬莢の山」が築かれないんです。
この方式は金属容器の薬莢の製造コストを省略できます。
あと、火薬の量を調整しやすいというメリットもあります。
現代の大砲の主力は155mmで、旧ドイツ軍の88mm砲と比べずいぶん大口径になりました。
しかし、戦車砲だけは薬莢式主流です。
装填スピードが速いことと、格納が面倒でないこと、引火の危険性が少ないことがその理由です。
さすがに戦車搭載のサイズは120mmより大きな口径は搭載していません。
戦争映画なんかで慣れ親しんだタイヤが付いた牽引砲は絶滅危惧種だそうです。
その理由は最近の技術では発射地点を(レーダーで)すぐ特定できてしまうからです。
移動に時間のかかる牽引砲は絶好の固定目標になってしまうのです。
現代の戦場では発射したらすぐ移動できる「自走砲」が主力なんですね。
しかし、自走砲が入れない地形とか、価格の面でまだ牽引式の大砲が残っています。
それがM777砲です。
155mmと大口径ですが、極めて軽量に作られています。(チタンやアルミの多用で約4.2トン)
これはヘリコプターで吊り下げて移動できるギリギリの重さです。
NATOがこのM777をウクライナ軍に供給していますね。
最近は、精密誘導弾(Excalibur)などがあって、極めて高い精度の砲撃を加えることができるんですね。
ナポレオンの名声を高めた先詰め式の大砲の時代からずいぶん変化したものです。

