【機械】
横光利一著
ニンテンドーDS文学全集
だいぶ前に読んだので、かなり忘れてしまった。
何が残っているかというと、彼独特のシュールな世界である。
まるで、カフカの【変身】を読んだときの感覚に似ている。
自分なんだけれど、あまりに客観的に自分を見つめるものだから、何が本当の自分だか分からなくなってしまうというもの。
自分なのに、他人のような感覚。
自分は正気で、他人が狂気だと思っているが、ひょっとして自分も同じく狂気なのか。
さいごは、殺人を犯したのは、本当は自分なのかも知れない。
それが自分には分からない。
・・・・・・
どうです?
シュールでしょう?
ブラックでしょう?
機械的な作業が狂気に導いていくという解釈が正しいのだろうと思うけれど、そんな理屈は抜きに、彼の世界を味わうべきだろう。