【山月記】
中島敦著
ニンテンドーDS文学全集
超短篇である。
でも、印象に残るんですよね。
子供の頃読んだはずだが、ディテールは忘れている。
最後に、トラになった姿を友に見せ月に吠える部分は、印象に残っている。
さて、これは先ほど書いた【生まれいずる悩み】と同じテーマを扱ったものとも考える。
要するに、芸術の才能があるかないか、ギリギリの人間が、このまま芸術で食えるかという悩みである。
この物語では、その悩みと現実との板ばさみになって、発狂してしまうという筋立てである。
発狂するだけではなく、だんだん虎に変身してしまうのである。
心の中に棲む虎を如何に飼い馴らせるか、そんな誰にでもある悩みを寓話に託しているんでしょうね。