【幸福な王子―ワイルド童話全集】
オスカー・ワイルド著
新潮文庫
1968年01月
オスカー・ワイルドって名前は有名だよね。
でも、全く知らない。
何か、格好のいい名前だなってな程度。
確かサロメを書いたというくらいの知識。
童話である。
作者を知るのに、童話は適正なのだろうか。
やはりサロメを読まなくてはならないのだろうか。
・・・・・っで、読みました。
童話だが、子供が読んで面白いとはいえない。
大人向けの童話だろう。
主人公は必ず最後には死ぬ。
この作家の特徴を知るカギだろうか。
全体的に暗いトーン。
そこで、私の勝手なオスカー・ワイルド分析。
全体的に、キリスト教の影響が強い。
彼は、聖書を書きたかったのではないか。
イヤイヤ、聖書的なものを書きたかったのだろう。
この中で扱う、人間の性(さが)。
例えば、欲望、見栄、愛、真心、犠牲心、猜疑心・・・・・。
すべて、聖書が扱っている題材である。
人間の弱さ、救いようのなさ、性懲りもなく同じ過ちを繰り返すという人間の性を、聖書とは違う彼の視点で再構築したかったのだろう。
読んでいる間は、あまり面白いと思わなかったが、どの物語も後からちゃんと思い出す事が出来る。
とても不思議な作家だと思う。
そこが、彼の魅力なのだろう。
だが、サロメを読んでみたいとは、今の時点では思わない。